内容説明
神奈川県警公安の螢橋政嗣は、警察庁警備局長の田中一朗の指示で、特捜班の一人として動いていた。公安事案の闇を暴いてきた螢橋は、巨大な警察利権と警察の正義の狭間で、田中の指示を完遂することだけを決意した。そのさなか、殺人の捜査で動いていた捜査一課の鹿取信介と一年半ぶりの再会を果たす。二人は、公安事案、殺人事案、それぞれの立場から真の敵に立ち向かっていく。書き下ろしで贈る、ファン待望の「公安捜査」シリーズ、ここに復活!
著者等紹介
浜田文人[ハマダフミヒト]
1949年生まれ。高知県出身。関西大学法学部卒。フリーの記者として新聞、週刊誌等に寄稿。2000年、処女作『公安捜査』を発表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
シ也
36
久々の公安捜査シリーズ。人間関係が入り組んでしまい話が分からなくなる時があるが、登場するキャラクターが魅力的なため追いかけてしまう。ライター殺害事件を追う捜査一課の児島と鹿取。そして政治と警察、北朝鮮の繋がりを追うホタル。彼らの追っている線が繋がり共闘するのはやはりかっこいい。ただ、なぜ田中が警察組織に潰されそうになっているのかわからないのだが...2016/08/18
くりのすけ
9
久々のシリーズ再開。ようやく本来の主人公・ハマのホタルが戻ってきた。著者の時事ネタへの取材力には頭が下がる。最近話題のテーマをかなり深く掘り下げている。実際もあのような政治力が働いているのかもしれない。 そして、衝撃のラストシーン。おそらく続編があるのだろうから、気になって仕方がない終わり方だった。2014/02/21
5〇5
7
陰謀の渦巻く利権の闇に立ち向かう漢たちの物語だ♦敵か味方か、味方か敵か。人間関係が複雑に絡み合う♣信義のもとに突っ走る螢橋たちはカッコ良すぎだ♥そして、ラストでは衝撃的は事件が勃発。どうする螢橋!これはもう続きを読むしかない♠「ホンマに、ハマのホタルはハードボイルドやなあ」2015/07/03
尾塚
5
公安捜査ってイマイチすっきりしない感じですね。ジャーナリストの死からスタート。総連ビルの処理問題やらお台場のカジノ構想やらと何かかと最近耳にする話題も。北朝鮮の工作員、宗教団体の幹部、それに政治家、暴力団と関係者が多く。警察側も一課の鹿取や児島刑事まで登場。話が多岐に及ぶので人間関係も追うのが一苦労。公安事案の捜査って刑事事案と違って大変なのがよく分かりました。2014/06/03
雲水3
5
おわぁぁぁ⁉そんな展開⁈2014/04/12