内容説明
広告代理店の冴えないクリエイティブディレクター・岸田信秀がある朝目覚めたのは、三十数年前の自分の部屋だった!他界した父親が生きていて、母親も若返っている。一方、国立大学附属中学の“変なもの同好会”副会長・岸田信秀がある朝洗面所に飛びこむと、四十代くらいの中年が鏡に映っていた!!彼らはそれぞれ時をかけ、入れ替わってしまったのか?だとしたら、その理由は―。刊行前から「笑えて泣ける」と評判の、極上エンターテインメント長篇。
著者等紹介
竹内雄紀[タケウチユウキ]
東京都出身。慶應義塾大学文学部卒。海外在住。別名義によるノンフィクションの著書多数。2013年、「持ち込み不可」という内規がある新潮文庫編集部への持ち込みから、書き下ろし作品『悠木まどかは神かもしれない』で異例の小説家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しんごろ
126
タイムスリップ小説というか、時空間を行き来する小説というか、たげど面白い!設定も展開もある程度、よめちゃいますが、よめちゃっても有り余るくらいの面白さ!終盤は引きこまれて、しかも涙がでちゃいました(ToT)(最近、自分の涙腺がゆるい…w)人によってはラストが…という人もいるかもしれませんが、この物語のラストは読み手の想像に託すのがいいのかな(^^;)とにかく、いい本に巡りあえました(^-^)*素敵な読友さんからのプレゼント本!素敵な本をありがとうございますm(_ _)m*2017/04/14
ポチ
58
読友さんより。軽く息抜きの積りで読み始めました。過去と現在・現在と未来を行き来する主人公と周りの人達がほのぼのとしていて、楽しく読み進めした。が、ラストで、、、予想はしていましたが、涙が…。こう言う終わり方もありかなと思います。思ってた以上にいい本でした(^^)2017/04/30
Yobata
34
47歳の広告代理店の岸田信秀はある朝目が覚めると中学生の頃に戻ってしまっていた。一方、中3だった岸田信秀が目を覚ますと47歳になっていて、入れ替わりのタイムスリップが起こっていた。この現象で忘れていたものを取り戻し,親友を救えるのか…?得意のusiさん買いしたけど、これ「悠木まどかは神かもしれない」の作者なんだね。一日おきで入れ替わるタイムスリップもので、14歳の信秀が未来に行って,文化の進化に面白く戸惑うなど、笑いを生む前半の入れ替わりの作用が、後半に進むにつれ、今後33年間も続く親友ドラと初恋の相手→2016/04/03
よこしま
34
あのころを大切に、このときを生きる。生きてゆく。◆47歳と14歳の本人同士が1日おきにタイムスリップ。なかなかのアイデアですが、私だったらムリ(笑)33年前の私が今の姿になったら、専門職な仕事ができない、妻がどう見てもオバさんにしか見えない。それ以前にパニックでしょう^^;◆それはさておき、2つの選択で苦悩してた大人の本人、若い本人の力もあり解決でき、爽やかな読後感でした。◆背景、14歳の私へ。ハニカミ屋な君は今も同じです。そして疑問を持つ姿も。その姿勢が大事なの。安心してね。荒波に揉まれても幸せだから。2015/03/21
shin
17
47歳と14歳の信秀が1日毎にお互い入れ替わりタイムスリップし、未来を左右する決断に向かっていくお話。未来を知る47歳の信秀が大切な思い出と過去で向き合い、待ち受ける悲劇にどう関わっていくのか、また三角関係や将来の不安の只中な14歳の信秀が未来に抱く印象や自分と同い年の息子との不仲に新しい風を吹かせたり、本来なかったはずの影響が見えるのが楽しめた。想像しなかった未来を知った14歳の悩み苦しんだ末の選択は、幸せを全て掴む事はできないが何かを救ったような、2人の主人公が重なった感覚が心に残るお話でした。2014/09/15