内容説明
流行作家・今野敏はどう生きてきたのか―。北海道の信号のない町に生まれて五十八年。漫画家に憧れていた少年は、いつの日か詩を書き始め、ジャズと空手に出会い、そして作家への道を歩んだ。初恋の淡い思い出。高校での寮生活や大学進学での上京物語。就職したレコード会社での苦労話など…著者の軌跡を綴った自伝エッセイ。東京湾臨海署シリーズでおなじみ、安積&速水の警察学校での青春の日々を描いた、特別書き下ろし短編「初任教養」も収録。作家生活三十五周年記念!ファン待望の一冊。
目次
私の歩いてきた道(北海道で生まれ育つ;上智大学時代の思い出;東芝EMI時代の思い出;ノベルス作家時代の思い出;流行作家に向かって)
特別書き下ろし短篇「初任教養」
著者等紹介
今野敏[コンノビン]
1955年北海道生まれ。上智大学在学中の78年に『怪物が街にやってくる』で問題小説新人賞を受賞。卒業後、レコード会社を経て執筆に専念。2006年、『隠蔽捜査』で吉川英治文学新人賞を、08年『果断隠蔽捜査2』で山本周五郎賞、日本推理作家協会賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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gonta19
109
2018/1/17 Amazonより届く。 2019/3/22〜3/25 もうすでに100作品以上読んでいる今野さんだが、よく考えたらプライベートなことはほとんど知らなかった。本作品はそんな今野さんの自伝。これまで読んできた作品たちがそんあ紆余曲折を経ていたなんて。特別書き下ろしの安積の警察学校時代の短編も良かった。2019/03/25
しのぶ
53
流行作家の自伝エッセイ。ジャズが好きで空手を極めアイドル大好きで。好きな物や趣味がそのまま作品に反映している所が抜かり無し。自伝はどうかなと思っていたが面白く読めました。2018/11/04
おれんじぺこ♪(16年生)
42
今野さんの生い立ちからこれまでのことを書いてるエッセー。文章から真面目な人柄が伝わってくる。どの時期も真面目に、最後まで諦めず、しかもどれにも熱心に取り組んでいる。まだまだ未読のシリーズがあるので、順番に読んでいこう。2014/04/09
金吾
36
自伝と書き下ろしの二部構成です。すごく前向きな人だと感じました。安積と速水の警察学校時代を書いた書き下ろしは面白かったです。2024/03/04
ノンケ女医長
32
隠蔽捜査シリーズで大ファンになった。作者の経歴、特に学生時代のエピソードの数々を楽しんで読むことができた。あれだけの執筆量は、いったいどこから生み出されるのか、新刊が出るたびに気になっていたけど、なるほどという気持ち。前向きで清々しく、愚痴や不満はどこにも吐露されていない。自著伝を書くことをいったんは謙遜されたところも、かなりお人柄がにじみ出ているような気がした。小説を書きたい人に大きなエールを送って下さっていると思った。特別描き下ろしの安積班、とても貴重。さて、解説。あんなに紙幅を割かなくてもいいのに。2023/12/19
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