内容説明
将軍家継嗣の徳川家慶は、見聞を広め将来の政に活かしたいと、城を抜け出し江戸の町へ物見に出かけていた。この日も、畳職の錦兵衛の娘・お加久を誘い、深川散策に出かけていた。その帰路の途中で家慶は、仁太郎という男に出会う。彼は深川の老舗材木屋『木曾屋』の若旦那で、お加久のお幼馴染だという。そんなある日家慶は、仁太郎が人殺しの咎で捕らわれたとの話を聞く。殺されたのは蔵吉といい、昔『木曾屋』で働き、店の金に手を付けた事で辞めさせられた男だというのだ。仁太郎の犯行とは考えにくいと思った家慶は、探索を始めることに―。大好評シリーズ第三弾。
著者等紹介
千野隆司[チノタカシ]
昭和26年、東京都生まれ。國學院大学文学部卒業。平成2年、「夜の道行」で、第12回小説推理新人賞を受賞。以後、時代小説を次々と発表。常に新作が待望される作家である(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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高橋 (犬塚)裕道
6
星3。相変わらず大雑把と言うか雑な展開だが今までの中で一番面白かった。藍沢、お加久、敏忠、倉橋、牧野それぞれどう絡んでどう展開していくのか楽しみではある。2023/03/11
ぺしみち
2
面白かった!藍澤さんがカッコいい。2017/11/07
テンプル
2
すっかり町歩きが癖になって、暗殺者に狙われるのも増えてきました。江戸時代は戦もなくなってわが身の栄進のみを考える輩が多くなり、そのためならどんなことでもする侍崩れが沢山いるようになりました。そんな町歩き中の家慶の正体を知らずに昵懇の間柄になれた藍澤さんに最後にはばれてしまいました。さすがに家慶が見込んだ侍でした。2017/02/03
kan
1
つい読んでしまったが、無理やり話に付き合わされている感。2015/10/18
ひさか
1
3巻め。無実の町人を救おうとする若殿。しっかりした筋運びで、探索やらチャンバラやらのハラハラドキドキの活躍が面白く、楽しめました。錦兵衛とお加久を救ったところが、格好よかったです。2014/03/23