内容説明
将軍家継嗣の徳川家慶は、相変わらず西の丸での窮屈な暮らしに鬱々とした日々を過ごしていた。見聞を広め、将来の政に活かしたいとの思いから、城を抜け出し江戸の町へ物見に出かけたい家慶。そんな中、但馬豊岡藩の嫡男、京極高行が家慶へ挨拶にやってきた。家慶は、妾腹の次男同士と境遇が似ている高行の事を弟の様に思い、幼い頃から気にかけていた。しかし、久しぶりに会った高行に何か不穏なものを感じて―。お家騒動の裏に隠された、男と女の恋慕の情。次期将軍・徳川家慶はこの問題にどう立ち向かうのか!?シリーズ第二弾。
著者等紹介
千野隆司[チノタカシ]
昭和26年、東京都生まれ。國學院大学文学部卒業。平成2年、「夜の道行」で、第12回小説推理新人賞を受賞。以後、時代小説を次々と発表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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高橋 (犬塚)裕道
6
星2.5。全体に大雑把に書かれているが、気楽に読めて通勤時には最適。2023/03/07
アボガドみよ
2
若殿、よく城を抜け出すので、読者の私はハラハラ心配しながら読みましたよ~(笑)
ぺしみち
1
お加久に「吉原行くんだ」って報告する家慶の天然ぶりに笑ってしまった。普通、気のない相手からでも聞きたくないって。2017/11/03
テンプル
1
2作目です。相変わらず読みやすくさくさく読み終えることができました。城下に出るのが癖になってしまっているようであの手この手で理由を付けては城を抜け出しています。良いお殿様になるには必要なことだと思いますが周りは気が気ではありません。今回はお家騒動を見事に大事にせずに解決しました。この後の展開も興味深いです。2017/01/20
kan
1
書き下ろしシリーズを行きがかりで読み始めてしまったが、先行き不安。まだしょーもない話。2015/10/12