内容説明
藩主の死によって改易された沼尻藩の元御殿医・中星天元は、浅草安倍川町で医療所を開いて、金のない患者を治しながら、早桶屋の竜次・願人坊主の朴念と組み、人知れず世直し稼業を行なっていた。そんなある日、不審な男に付きまとわれたお里という娘が、竜次の店へと駆け込んでくる。伝わらぬ想いに固執する「恋憑き男」と思われたが、朴念が住む廃寺の墓穴の底で、やはり男に追われて怪我を負った佐代という娘が見つかった上に、天元の助手のお咲も狙われる事態に…。相次ぐ娘たちの拐かしを解決するべく、「世直し組」の三人が立ち上がる!大好評の人気シリーズ第二弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
らいしょらいしょ
3
たまたま手に取った初読みの人。シリーズなのか。やぶ医師ということだが、この医者が一応メイン?で、本当にヤブなの?坊さんも早桶屋も、「世直し組」というけれど、どうももたもたしていて余分なところが多い気がした。本気で世直ししたいなら、もっと目的はっきり持った方がいいのにな。ゴネまくった若様は、あっさりそんな風に始末がつけられたのか。人騒がせ。2019/01/19
ロックイ
1
無理矢理感が否めない展開にちょっとばかり不満が残る。もう少し世直しとしての大義名分が明確にあればより面白いと思う。今後に期待。2014/09/08
秋
1
3人集まると不吉な世直し組の2巻。巷に現れるストーカ・誘拐犯を追い詰めていく話。最後のオチが少々唐突過ぎたので置いてきぼりを食らった感じ。今更ながら、時代劇なのでミステリみたいな伏線はあまり無いんだな。2015/01/15
いえのぶ
1
医者、棺桶屋、僧侶の三人組が世直し組を名乗り江戸の悪を暴く。登場人物の名前で笑ってしまう。板橋練馬、赤城国定、常磐金成。2013/11/18
公路郎
1
気楽に読めるテイストの時代劇ですが。「世直し組」って名目が突いてから、自分達がすべきことが固まってきましたね。 それ故尾楽しさが、心地よい。2013/10/30