内容説明
十月下旬の北海道で、ほぼ同時期に三つの死体が発見された。函館で転落死体、釧路で溺死体、小樽で焼死体。それぞれ事件性があると判断され、津久井卓は小樽の事件を追っていた。一方、小島百合は札幌で女子児童が何者かに車で連れ去られたとの通報を受け、捜査に向かった。偶然とは思えない三つの不審死と誘拐。次は自分の協力者が殺人の標的になると直感した佐伯宏一は、一人裏捜査を始めるのだが…。道警シリーズ第五弾、待望の文庫化!
著者等紹介
佐々木譲[ササキジョウ]
1950年札幌生まれ。『鉄騎兵、跳んだ』でオール讀物新人賞、『エトロフ発緊急電』で山本周五郎賞、日本推理作家協会賞、日本冒険小説協会大賞、『廃墟に乞う』で直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
SJW
160
道警シリーズ第5弾。函館、釧路、小樽で起こった関連の無さそうに見える事件が徐々に繋がっていく展開にワクワクする。全てがそのままうまく行くと言うわけでもなく、徐々に結果が出てくる様はリアルであり共感しやすい。また信頼できるチームが協力し合い事件を解決に導き、その展開がドラマ性もあり爽やかで気持ちが良く、自分の保身よりも誇りを選ぶ佐伯、津久井達はやはりカッコいい。事件解決後のブラックバードでの歓談はなくてはならないお約束のエンディング。 2017/10/21
tengen
78
佐々木さんの道警シリーズ第5弾。 警察協力者連続殺人事件。 同時刻に3人の死体が上がった。佐伯・新宮、津久井等がそれぞれ事件にあたる。 一方、小島は園児誘拐の知らせを受けて調査するが、どうも一家で雲隠れした様子。 そしてその一家が佐伯の協力者だった事実から、一連の殺人は警察協力者を狙ったもので追っ手から逃走していると推測された。 いったい誰が協力者の機密情報を漏らしたのか。 ☆彡インパクトは無かったが、どっしりした作品。佐伯と小島も少し近づいた。2014/03/16
かずよ
72
道警シリーズ第5弾!ランチでメンバーが揃った時点で、展開はだいたい読めたけど、佐伯、津久井、小島、新宮のお互いの信頼関係が読んでいて気持ちいい!またまた、警察関係に悪人がいるけど、北海道警察からの苦情大丈夫なのかな~?といらない心配してしまう(笑)2014/02/27
Richard Thornburg
71
感想:★★★ シリーズ第5弾です。 年度末からの激務で1ページ読んでは閉じ・・・のような読書生活をしていましたが、ようやく落ち着きが見えてきたのかも? ストーリーは例によって散発的に「点」でしかない事件が次第に「線」になって繋がっていく展開です。 今回の事件の被害者は"エス"という非常にグレーな存在で、ストーリーの盛り上がり方も神経質・・・というか微妙な印象。 ただ、ストーリー的にはコンパクトにかっちりと纏まっている気はします。 2024/05/05
大地
66
道警シリーズ五作目。今作もそれぞれが捜査している事件が繋がっていき、連携して解決。佐伯の警察官としての矜恃・・カッコいいね。佐伯と小島の関係は少し進展?安定の面白さです。2014/03/15
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