感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
馨
64
『注文の多い料理店』『セロ弾きのゴーシュ』『風の又三郎』の3篇。基本的には全作品読みやすくて童話的な感じですが注文の多い〜と、ゴーシュはやや大人向け、又三郎は子供の頃に友達とやんちゃをしていた頃の心がよみがえるような作品でした。注文の多い料理店のストーリーは発想が面白くてややもすると怖い話にもとれるし好きでした。2018/02/22
だのん
20
風の音の描写が好きです。読みながら風を感じることが出来ました。表題作は何度も読んでいる物語ですが、今回は迷い込んだ猟師より、鍵穴からのぞいていた下働きの生き物(人?)の会話が気になりました。あの後ご主人に何を言われるのだろう・・・ほかの宮沢賢治作品も読み直したくなりました。 2025/04/15
miki
18
「注文の多い料理店」、「セロ弾きのゴーシュ」、「風の又三郎」、どれも思い出深く懐かしい作品。中でも「風の又三郎」は小学生の頃に初めて読んだのだった。当時は、よくわからないままにして奇妙な位置で思考が止まっていたけれど、今読んでみると、その音や方言はおもしろく、又三郎を囲む子どもたちの姿が目に浮かぶよう。宗教者としての彼の生涯にも興味が湧いた。2013/08/13
yuzyuz_k
15
いつ読んだのか覚えがない宮沢賢治。教科書にも出て来たはず。情けないですが、その程度の薄い認識しかありません。改めて読んでみると、面白いです。童謡ではあるのですが、潜む哲学が深い様に思いました。子供達に、宮沢賢治を読みなさいと言うのもわかります。(梅原猛さんも、そう書いていた様な?)子供の頃触れてるはずなのに、覚えない私が書くのはどうかとは思うんですが....2016/11/26
ののの@彩ふ読書会
14
大人になって改めて読んでみて気になったのは、扉に書かれた文章を紳士二人が好意的に受け取ってしまう点でした。自分にとって都合の良いように解釈してしまう事ってあるよなあと。短い作品なのに感じる所がすごく多いなあと、ここ最近宮沢賢治作品に触れていて思います。2018/04/28