内容説明
将軍の娘・溶姫が加賀へ嫁ぐ慶事で、好景気に湧く江戸の町。女形であることを隠しつつ、桜山家で同心を勤める千代丸に、前田の家紋が入った椀の詐欺事件が持ち込まれる。さらに姫の出自を理由にした加賀の婚姻反対派から姫を守るため、千代丸は花嫁に化けることに―。一方、一座の用心棒・通称センセイは、婚姻費用の重税に喘ぐ加賀の農民たちの直訴と、それを隠れ蓑にした溶姫暗殺の片棒を担ぐ羽目になってしまう。果たして千代丸と藤本勘太郎一座の面々は、溶姫の菩提寺行脚を乗り切って、徳川と前田の縁、ひいては江戸の平和を守れるか?大人気シリーズ、待望の第二弾。
著者等紹介
幡大介[バンダイスケ]
1968年、栃木県鹿沼市生まれ。武蔵野美術大学造形学部卒。テレビ局嘱託職員、CM製作会社などを経て、2008年「天下御免の信十郎シリーズ」で、時代小説作家としてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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