感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
雨巫女。
10
《母‐図書館》蕎麦が実に旨そう。うどん派の私も食べたくなりました。井上さんの死は、切なく悲しかった。2013/04/02
あかんべ
5
昔捨てた妻の幸せ暮らしを、影ながら見守る長谷川忠兵衛。残り少ない命を妻のためにかける。平次郎の身近な人の話しはぐっとくる2012/04/17
まりりんりん
5
「霜夜のなごり」「おこし米」「春を待つ餅」の3話。表題作は長谷川忠兵衛の切ない恋物語。ラストシーンは思わず涙が溢れる。新たな仲間も出来、物語の幅が広がりそう。それでも平次郎はこれまで通り、淡々と蕎麦を作っててほしいな。2011/12/21
M2
4
前の2冊と同様質の高い人情話。表題作の最後の場面に目が潤んだ。そして3話目の最後の場面、新しい住人とみんなの交流にほっと胸があったかくなった。今まであまり出番のなかった婿さんの登場も嬉しかった。娘夫婦の生活もこれからはもう少し出して欲しい。2011/08/20
ソババッケ
3
シリーズ3作目。平次郎の娘・妙と婿の清四郎が登場。今後もその頻度が増していくのかな。同じ長屋の長谷川忠兵衛が亡くなる。ちょっと残念。丑もぐっと存在感を増してきた。誰も知らない本芝入横町の太郎助店という裏長屋に住み、屋台の蕎麦屋を始めた平次郎の気持ちもなんとなくわかるが、この物語の縦糸は何なのだろうなとふと思ってしまった。平次郎の心の空虚さを埋めんがための捕物帳なのかな。孫でもできれば、また違う展開も出てくるのか。「早瀬惣十郎」の時も感じたが、主人公の抱える心のありように気持ちが引きずられる。★3.02012/07/14