内容説明
小物問屋の主人が殺された事件を皮切りに、七日毎に相次いで人が殺された。殺された者たちに共通点はないが、全員が盆の窪を鋭利な凶器で突き刺され、死体の懐には下手人の名と思われる「いなずま流し」と書かれた半紙が挟まれていた。相次ぐ凶行が、神田川にかかる橋を東に下っていくことに着目した佐平次たちは、次の犯行の場所と考えられる新シ橋のたもとで「いなずま流し」を待ち伏せることに。その最中、夜なのに笠をかぶっている妖しい男が現れ、佐平次は追跡をはじめるのだが―。書き下ろしで贈る、好評シリーズ、第十五弾。
著者等紹介
小杉健治[コスギケンジ]
1947年、東京生まれ。83年『原島弁護士の処置』でオール讀物推理小説新人賞を受賞。『絆』で日本推理作家協会賞、『土俵を走る殺意』で吉川英治文学新人賞を受賞。社会派推理小説や時代小説で活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うみろー
5
平助がいないまま時が過ぎていく。佐助も次助も平助が恋しい。私も平助が恋しい。やっぱり三人いなくっちゃ。でも、別れの時が近づいているような、そんな気がする。2013/04/08
Hironobu
4
盆の窪を鋭利な凶器で刺し殺す連続殺人犯に挑む。平助もいいところで戻ってくるし、よかったよかった。2017/06/05
犀門
0
#165★★★★★2013/11/18
ササ
0
平助がいない中、何とか佐助のためになりたいと奮闘する次助がいいね。兄弟愛。そして、ヒーローのように舞い戻った平助。それぞれが成長し心温まる。2021/09/05
-
- 電子書籍
- たてもの怪談