ハルキ文庫
八丁堀の火事―鎌倉河岸捕物控〈16の巻〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 305p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784758434676
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

彦四郎が禅修業からもどり、いつも通りの平隠が鎌倉河岸に戻ってきたころ、宗五郎の許に、相談事が持ち込まれた。大店の古着問屋の倅が、吉原に居残りをし、下働きをしているのだという。なんとか連れ戻して欲しいと頼まれた宗五郎は、亮吉を吉原に送り込むが…。一方、八丁堀から火の手が上がり、奔走する宗五郎と政次。出火は、なんと与力の須藤家からのものだった―奉行の進退に影響しかねない事態に、密命を受けた金座裏の面々が動き出す。大好評シリーズ第十六弾。

著者等紹介

佐伯泰英[サエキヤスヒデ]
1942年、北九州市生まれ。日本大学芸術学部映画学科卒業。71年より74年末までスペインに滞在、闘牛社会を取材。以後、スペインをテーマにしたノンフィクション、小説を発表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ちろ

16
相変わらず読みやすいこのシリーズ。時代小説ではあるけど、政次・亮吉・彦四郎の幼馴染み3人の成長物語として普通に青春小説としても楽しめる。そして彼らを支える粋な大人たちには毎回ニヤニヤさせられる。今回、彦四郎の影が薄い…。彦四郎がお酒を楽しんで飲めるようになるくらい元気を取り戻して活躍する姿が早く見たい。次回は金座裏とご隠居たちの旅の両方の話かな?2010/07/01

文庫フリーク@灯れ松明の火

16
初手から富沢町の古着問屋大店(おぉ、古着屋総兵衛の世界)の倅・精太郎の吉原居残りの謎に引き込まれる。商売の工夫の為と推測はつくが、佐伯氏の引っ張る事(笑)「高々と商いの旗印を掲げ〜」の覚悟や良し。先々政次の人脈として生きそう。磐音の影に隠れて一見地味なシリーズだが青春成長物・捕物帖として、もっと評価されても良いと思う。ドラマ化で読者増加に期待。この巻の主役、個人的には亮吉(笑)お調子者で愛嬌溢れ、且つ( この巻では)素直。何も考えずユーザー名「文庫フリーク」にしたが「独楽鼠」にすれば良かった(笑)2010/04/19

KAZOO

13
この巻には岩波文庫にもある耳嚢で高名な南町奉行の根岸が出てきます。事件が公になり本来ならば、蟄居しなければならないところを金座の機転で救われたりします。磐音もそうなのですが1冊の本に5章立てになっていて小さな事件や大きな事件も解決されていくというので、ちょうどいい塩梅なのでしょう。いつも次を読みたくなります。2013/12/04

みちゃこ@灯れ松明の火

13
前巻の後味の悪さを引きずって読みました。亮吉の吉原での活躍?ではまだ不快さは取れず、やっとタイトルの「八丁堀の火事」から本来の鎌倉河岸に戻ったようで一安心。確かに人間いろんな経験が必要だけど、当人らしさまで失う程の経験はいかがなものかと思います。私は弄られても亮吉は憎めないですね。2012/01/27

藤枝梅安

9
彦四郎が復帰し、亮吉も相変わらず軽い口と動きで周囲をはらはらさせている。  政次としほの夫婦は金座裏の跡継ぎとして着実な生活ぶり。  大店の息子の奇行に隠された動機はそれほど意外なものではなかったし、八丁堀の火事の真相もこの作家の作品としては「普通」。  「富沢町の古着屋」が出てきて、別のシリーズとの関連を感じさせる。  宗五郎夫婦と豊島屋夫婦・松坂屋の隠居夫婦は東海道を上って湯治に出かける。次作は湯治場で事件が起こるのだろう。2010/06/10

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