内容説明
初夏の雷雨の中、一切の記憶をなくして発見された謎の男・愛宕権之助は、自分に瓜二つの見廻り同心・阿久津金吾と偽って、「偽者同心」として江戸の治安を護ってきた。だが自分が記憶を失った場所で、御用商人紀州屋の手代・茂吉の死体が見つかったことで事態は動き始める。奥羽へ行商に行った茂吉がなぜ江戸で殺されていたのか?公儀御庭番という茂吉の正体が判明した時、権之助の過去も明らかになる―。気鋭が書下ろす、連作時代長篇、佳境へと進む待望の第三弾。
著者等紹介
早見俊[ハヤミシュン]
1961年4月、岐阜県岐阜市に生まれる。神奈川県横浜市在住。現在、時代小説を意欲的に執筆中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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