内容説明
平助は、父親が長崎から来た侍に闇討ちされたという過去を知り、事の顛末を調べる為に長崎へ出向くことを決めた。長男の平助なしでは三人で一人前の佐平次親分は成り立たないと不安と寂しさを募らす佐助と次助だったが、平助の見送りをした高輪での帰りに、旅姿の奇妙な男の集団を見かける。一方、寂れた旅篭に妙な集団がいるとの知らせを受け、向かった佐助たちは、高輪で見かけた男たちと遭遇するのだった。彼らの目的とは果たして何なのか?不穏な空気を感じた佐助たちは探索にのりだすのだが…。書き下ろしで贈る好評シリーズ第十三弾。
著者等紹介
小杉健治[コスギケンジ]
1947年、東京生まれ。83年『原島弁護士の処置』でオール讀物推理小説新人賞を受賞。『絆』で日本推理作家協会賞、『土俵を走る殺意』で吉川英治文学新人賞を受賞。社会派推理小説や時代小説で活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Hironobu
4
平助が長崎に旅立つ。平助がいない捕物だが、お鶴に知恵を借りながらも冴え渡る佐助。数々の捕物の経験で佐助も成長していた。2017/05/31
うみろー
3
三人佐平次がとうとう二人に・・・頭脳の平助を欠いて佐平次としてやっていけるのか??と思ったがなかなかどうして、佐助も成長したもんだ。少しは自信を持ってくれればいいけれど。図書館で借りているので歯抜けで読んでいるが、楽しめる作品。2013/04/07
犀門
0
#199★★★★☆2013/12/26
ササ
0
長崎に旅立った平助がいなくても、何とか頑張ろうとしている弱虫佐助が何ともいじらしい。今回もまた助けられながら解決!おさとが身請けされずに良かった。2021/08/27