内容説明
一九八八年から現在まで書き続けられている人気警察小説・安積班シリーズ。著者・今野敏氏のインタビューから迫る安積班のルーツや、登場人物紹介、全作品解説、安積班マップなど、シリーズの魅力を余すところなく網羅。さらに文庫初の特別短編『境界線』を収録。
目次
「安積班シリーズ」東京湾岸マップ
「安積班シリーズ」原宿周辺マップ
『東京湾臨海署特別編』境界線
『今野敏インタビュー』書きたかったのは人間味溢れる警察小説
海外の警察小説シリーズ
『安積班シリーズ』登場人物紹介
日本の警察組織解剖図
『安積班シリーズ』全作品解説
東京湾岸警察署案内
著者等紹介
今野敏[コンノビン]
1955年北海道生まれ。上智大学在学中の78年に『怪物が街にやってくる』で問題小説新人賞を受賞。卒業後、レコード会社を経て執筆に専念。2006年、『隠蔽捜査』で吉川英治文学新人賞を、08年『果断 隠蔽捜査2』で山本周五郎賞、日本推理作家協会賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アッシュ姉
66
シリーズ読了15冊目はファン読本。『花水木』までの全作品解説が載っており、ああこれ面白かった、これ好きだったなど、振り返ってニマニマできる。みなさんのレビューにもあるとおり、すらすら読みやすいのに意外と内容を覚えていて驚く。登場人物紹介はもはや暗記しているので流し読み。今野敏さんのインタビューで「安積シリーズは僕のライフワーク」「安積警部補が45歳のまま50年書いていきたい」とのコメントがあってファンとしては嬉しいかぎり。2019/03/14
KAZOO
63
安積班に関する本です。最初にサービスの短篇が入っていて少年が絡むものですが最後に若い人に期待することを安積さんが言います。いままでの作品の梗概と登場人物の紹介などをかなり詳しくしてくれています。参考になります。もう後数冊でこのシリーズも今出ているものは読み終わります。そのあとは何を読みましょうか?2015/04/14
papako
58
たまたま見かけて、ここまできたら揃えようと購入。短編1編と登場人物紹介、作品紹介。作品紹介読んでたら、また読みたくなっちゃいますね。しかし、今野さんの作品はテンプレートがあるみたいによく似た会話で進むなぁ。樋口シリーズの後に読んだら、どのシリーズかわからなくなりそうです。ま、はまればそれで楽しめるんですけどね。もう一度、大いなるマンネリの良さ。です。2016/09/15
tengen
57
シリーズ12作目「花水木」刊行後に出た安積班読本。短編「境界線」が1作と今野さんのインタビュー。そして、登場人物・全作品の解説などがついてます。取り敢えず、短編とはいえ1話も飛ばしたくなかったので。小作品ですが、ちょっぴり感動でした。2013/07/20
Walhalla
32
安積班シリーズ、ベイエリア分署復活後の6作目となりますが、今回は小休止と言いますか、これまでの作品のダイジェスト版といった感じでした。著者のインタビューもふまえ、安積係長をはじめとした班員のメンバーの魅力を再確認できる仕上がりでしたね。特別短編が1話だけ掲載されていましたが、安積さんのお人柄が良く表れた作品でした。次の『夕暴雨』からリスタートするシリーズが、ますます楽しみです。2018/12/11