内容説明
十三年前の殺しで、島流しになっていた辰次が江戸へ戻ってきた。かつての仲間をおどし、金を要求する辰次は、佐平次潰しも目論んでいた。一方、二人の女のあいだで思い悩む、佐平次親分こと佐助。ある殺しの探索をするさなか、佐助のもとへ手紙が届けられた。それは、佐助たちの過去を知る者からで、「佐平次親分」の正体をばらす、というものだった。脅しに屈しないと決意する三人は、謎の相手を探るべく奔走するのだったが…。書き下ろしで贈るシリーズ第十二弾。
著者等紹介
小杉健治[コスギケンジ]
1947年、東京生まれ。83年『原島弁護士の処置』でオール讀物推理小説新人賞を受賞。『絆』で日本推理作家協会賞、『土俵を走る殺意』で吉川英治文学新人賞を受賞。社会派推理小説や時代小説で活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Hironobu
3
島流しになっていた辰治が島抜けし江戸に戻る。その辰治は佐平次の秘密を知る者だった。最後は三兄弟の親父に命を助けられたことを思い出し、その義理を果たす。辰治は別の生き方もできたろうにと思いつつサクッと読了。2017/05/29
犀門
0
#164★★★★☆2013/11/14
すぴか
0
第十二弾。佐平次の秘密にお鶴がどんどん近づいてきてる。(初版:2009.6.18)角川時代小説文庫2012/07/05
澤村和夫
0
てにをはの誤りと人物名間違いを一ヶ所見つけた。2022/09/26
ササ
0
佐平次の正体がどこまでバレてしまうのか?とヒヤヒヤ。最後、真人間に辰次は本当になれたのかな。お鶴の身代わりはお見事。心を曝け出せる人間がひとり増えたのかな。今後の展開に期待!2021/08/21