内容説明
日本経済新聞に連載された「随筆ひとり漫才」、「週刊朝日」に連載された「アナーキー・イン・ザ・3K」を初めとする真理への希求と言葉への愛が炸裂する珠玉のエッセイ集、待望の文庫化。
目次
1 随筆ひとり漫才(小銭の豪放;個性の苦苦苦 ほか)
2 アナーキー・イン・ザ・3K(往来の事情;座席獲得の憂鬱 ほか)
3 愛の炸裂(人生の野坂昭如;自分は美沢さんの文章が好きだった ほか)
4 大阪のこと(大阪あっちゃこっちゃ;もはや何語かわからない ほか)
著者等紹介
町田康[マチダコウ]
作家、歌手。1962年、大阪府生まれ。高校時代より町田町蔵の名で音楽活動を開始。81年、INUで「メシ喰うな」を発表。97年、処女小説『くっすん大黒』で野間文芸新人賞、Bunkamuraドゥマゴ文学賞を2000年『きれぎれ』で芥川賞を、01年『土間の四十八滝』で萩原朔太郎賞を、02年『権現の踊り子』で川端康成賞を、05年『告白』で谷崎潤一郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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めしいらず
49
エッセイ集。胡乱な社会や傲岸な振る舞いの人々を舌鋒鋭くタタキ斬る筈が、空振りした挙げ句、思いとは裏腹に自らを斬りつけてアイタタタ。卑屈とも思える下から目線は、日常のほんの些細な出来事を些細なままに終わらせず、引き伸ばして歪曲する。どの一文をとっても全くサラサラと流れず、必ず引っ掛かり覚える独自のユーモアとリズムを孕んでいる。人のいる場所で読むと必ず怪しまれるので、1人で部屋に籠って誰にも遠慮なくケラケラ笑いながら読むのが吉。書評ページは、作品の本質を鋭く見抜く目を感じさせ見事。いつもと違う一面を見た。2014/03/16
chanvesa
17
町田さん独特の言葉と世界が、短いエッセイで乱射される心地よさ。別のエッセイで焼肉のことを「畜獣の肉を直火の網の上で加熱する料理」と言っているのが気に入っているが、この本でも鍋料理を「野菜や畜肉を卓上で煮つつ食らう」と表現していてうれしくなった。畜肉なんてあんまりおいしそうに聞こえないのがいい。「随筆ひとり漫談」(52~54頁)は電車の中で読んでいて笑いをこらえるのに必死だった。2014/09/18
しまえ
15
こりゃおもろい。癖になる文章だ。「~していただけると幸いです。」という文章、私もよく使っている。「あなたにそうしてもらってもこっちは特にハッピーにゃならんけども」と思いながらも常套句として使っているなぁ。うくく。2021/12/19
桜もち 太郎
7
「愛の炸裂」「大阪のこと」がよかった。「生きるということは苛烈なことであり、しかし苛烈に生きることが楽しく生きるということ」、なんか真面目っぽい。漱石の「草枕」が爆笑小説であることを知った。2016/12/04
mari
6
町田康独特のリズム感とオノマトペ風な音がいい。久しぶりに読んだら町田康の免疫がなくなっていたのか、妙に心地よく面白い。後半は慣れてきた。2013/07/07




