内容説明
霊岸島にある酒問屋の大店“泉州屋”の主・鐘左衛門が妾宅からの帰途、刺客に襲われた。南町奉行所の定町廻り同心・早瀬惣十郎は、上司から、鐘左衛門の警護を頼まれた。実は、泉州屋に店を潰され、夫を自死に追い込まれた播磨屋の女房おまさが、鐘左衛門の首に千両をかけたらしい…。次から次へと襲いかかる刺客たちに惣十郎たちは立ち向かうが―。愛する亡き夫のために、仇討ちを決意した女の想いの深さを描く大好評シリーズ、待望の五弾、書き下ろしで登場。
著者等紹介
千野隆司[チノタカシ]
昭和26年、東京都生まれ。國学院大学文学部卒業。中学校教員のかたわら、時代小説を執筆。平成2年、「夜の道行」で、第12回小説推理新人賞を受賞。以後、時代小説を次々と発表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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真理そら
51
酒問屋の大店「泉州屋」の主・鐘左衛門の首に千両の賞金がかけられた。惣十郎は別御用として鐘左衛門の用心棒的な役回りを命じられる羽目に。が、知れば知るほど鐘左衛門はイヤな奴。刺客が次々登場するし鐘左衛門は自重しないわで、「早く首をとられてしまえばいいのに」と思う読者なのである。初期の千野作品なのに酒問屋が登場して嬉しかった。2021/07/02
山内正
3
妾の家からの帰り際泉州屋鐘左衛門 は川原で二人の族に襲われたが 用心棒に救われた 商売敵から命を狙われ用心棒を増やした 事が大袈裟になり 南町奉行所早瀬惣十郎に護衛の任が 用心棒のいる日中に船に乗る用意をしてる時覆面侍が用心棒を斬って逃げた 泉州屋の首千両が付 妾家に立ち寄る最中二つの刺客に襲われ惣十郎も立ち回り防ぐが やがて何日か後で首の無い鐘左衛門 が川から流れて来た。2018/05/15
mimi02
1
☆32020/01/09
つめ
1
赤猿かわいい、愛いやつめ。いつかお役目を継いだときに、十手の傷についてどう思うのかな。シリーズ読んでみようかな。2019/04/25