内容説明
六尺近い長身でありながら、道で擦れ違ってもたちどころに忘れられてしまう、そんな風貌の男・戸田飛車ノ介。その正体は詰師だった。詰師とは殺しを受け負う凌ぎ人の世界での隠語で、的を仕留める実行役をさしていう。飛車ノ介の過去に何があったのか。なぜこの世界に入ってきたのかは誰も知らない。そんなある日、飛車ノ介は南町の定廻り同心の馬並に、詰師の疑惑をかけられ取り調べられることになったのだが…書き下ろしで贈る、凌ぎ人たちの無情の世界。
著者等紹介
増田貴彦[マスダタカヒコ]
1960年、静岡県生まれ。日本脚本家連盟所属。日本殺陣道協会会員。04年、『仕組人必殺剣』(学研)で小説家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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