内容説明
木戸番の留蔵は夜回り中に、紙問屋「多和田屋」の二階の屋根の上に奇怪なものを見た。巫女のような白い着物に赤い袴、長い髪で顔は般若だった。そして庭には「夜叉姫、参上」と書かれた置き文が。数日後、「多和田屋」の主人・仁右衛門は、心の臓を突かれて殺された。同心・井原伊十郎によってつくられた、三人で一人前の岡っ引き・佐平次は、早速「多和田屋」へ駆けつけたが…。夜叉姫とは果たして何者なのか、主人はなぜ殺されたのか?書き下ろしで贈る、大好評のシリーズ第三弾。
著者等紹介
小杉健治[コスギケンジ]
1947年、東京生れ。83年『原島弁護士の処置』でオール讀物推理小説新人賞を受賞。『絆』で日本推理作家協会賞、『土俵を走る殺意』で吉川英治文学新人賞を受賞。社会派推理小説や時代小説で活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Hironobu
5
般若のお面を顔をした夜叉姫の謎を追う佐平次。20年前の事件の真相に迫る!!時代物の推理小説逸品もの、小杉健治さん。続きが気になる。2017/04/16
へたれのけい
2
佐平次、縛られているのに我慢できない!2023/01/23
めにい
2
このシリーズ、小杉さんの作品の中では一番私の好みだ。2014/07/01
nyaboko
2
キャラクターが好きになれないので、このシリーズはここで打ち切り。2013/02/01
FK
1
ともかく面白く、病みつきになる。2006/03/25