内容説明
東京・台場で少年たちのグループの抗争があり、一人が刃物で背中を刺され死亡する事件が起きた。直後に現場で目撃された車から、運転者の風間智也に容疑がかけられた。東京湾臨海署(ベイエリア分署)の安積警部補は、交通機動隊の速水警部補とともに風間を追うが、彼の容疑を否定する速水の言葉に、捜査方針への疑問を感じ始める。やがて、二人の前に、首都高最速の伝説を持つ風間のスカイラインが姿を現すが…。興奮の高速バトルと刑事たちの誇りを描く、傑作警察小説。
著者等紹介
今野敏[コンノビン]
1955年北海道生まれ。上智大学在学中の78年に『怪物が街にやってくる』で問題小説新人賞を受賞。卒業後、レコード会社を経て執筆に専念
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アッシュ姉
82
安積班シリーズ八冊目、新ベイエリア分署篇へ突入。速水ファンにはたまらない一冊でした。高速でのカーチェイスに峠のバトル、速水隊長のスープラが重要参考人を追い詰めます。安積さんは血圧と寿命の心配をしながら、助手席にしがみついてて微笑ましかったです。最高のコンビでの活躍をこれからも期待しています!2017/07/31
ひさか
74
2000年4月角川春樹事務所刊。2003年11月ハルキ文庫化。東京湾臨海署安積班シリーズ1作目。安積警部補と安積班、臨海署の人々の性格と活躍が、興味深く、楽しめました。安積さんが、格好良いです。2018/02/19
KAZOO
73
安積班が、神南署から湾岸署へ戻ってきての話です。交通機動隊の速水警部補も一緒です。都合がいいのですが、話はこの二人と、走り屋の少年との殺人事件などが絡んでのものです。最後は結構すっきりとした終わり方で私としてはこのシリーズではかなり上位に挙げられます。2015/04/01
はつばあば
72
安積さんの独白のような場面から始まる。ツッパリグループの一人が殺された。そんな時、交通機動隊をも翻弄させるドライバーに嫌疑が。いわゆるカーチェイス(#^^#)。私もスピード大好きだからつい力が入る。(車じゃ味わえないスピード感はモーターボートが一番です)。交通機動隊の速水さんも魅力的ですが、この暴走族の風間の人生の切り替えも私は好きです。「♪ 惚れてしまうやろ~」って風間に言うわ(#^^#)。どこかでありましたよね、このセリフ(^^♪。 2017/03/26
papako
69
安積シリーズ再読。このシリーズの記憶はしっかりしている。しかし捜査本部というものは頭が硬いものなのか?相楽と組んだ須田がいい働きします。そしてなんといっても速水!速水の駆るスープラ隊が帰ってきた!車って、運転する人で随分動きが違うんです。安積、下手な人の150キロは死ぬ思いをすると思うよ。スリルなんてもんじゃない。速水だから興奮って言える。そして、速水の風間に対する信頼?が事件を解決に導く。おばちゃん安積はちょっと控えめ、速水のかっこよさが際立つ一冊です。2016/08/27
-
- 電子書籍
- Excel VBA 逆引き辞典パーフェ…