内容説明
大塩平八郎の乱から七年。「天下の豪商」といわれる鴻池本家の娘・澪は、病臥中の兄を見舞いにきた本家で、加賀藩の菊池兵吾と名乗る武士に襲われた。間一髪で澪を助けたのは、通りすがりの摺り物売り・孝助という男だった。だが、命の恩人だと思ったその男は、澪の兄の枕元から薬を奪い、逃げ失せてしまう。孝助の目的は何だったのか?澪は、幼馴染の奉行所同心・桐谷藤馬たちの協力を得て、真相を追い始めるが…。新鋭が描く、長篇時代ミステリー。
著者等紹介
築山桂[ツキヤマケイ]
1969年京都府生まれ。大阪大学大学院文学研究科博士課程単位取得。日本近世史の研究論文を発表しつつ、時代小説を執筆
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感想・レビュー
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藤よい
2
抜け荷は見逃されてしまうのかぁ…と釈然としませんが、それが商人の町大坂ですね。解説でも書かれていましたが、この一冊だけでなくシリーズ化してほしいです。2019/11/13
さり
1
おもしろかった!ヒロインがとてもいい子で好き。でも、これシリーズ化してないのか~、幸せになってほしいのだけど。2010/06/17
剛腕伝説
0
何せストーリー構成が出鱈目で、 ご都合主義。イライラしながら何とか読了。 時間の無駄遣いをしてしまった。2016/09/21
katta
0
さすが大阪の専門家。独特の町の仕組みをうまく使っている。続編希望。2011/04/19
本おや店主
0
築山桂さん、なんでこんなによみやすいんだろう・・・。登場人物の設定も魅力的だし、話しのテンポもよい!と、思います。2010/10/27