内容説明
危険極まりなく、そして人には知られてはならない謎の職業に身を置く詩神玲児は、身体の不調を感じて引退までを考えていた。そういう折、ふと二十数年前に捨てた故郷へと自分捜しの旅に出る。一方、凶暴で執拗なストーカーと化した警視庁の刑事もまた、運命の糸に引かれるように同じ列車に乗っていた。懐かしい故郷への穏やかな旅になると思っていた玲児だが、その身に染み込んだ匂いが呼び寄せるのか、出会いは凄惨な邂逅へと転落し、事件が事件を呼び、故郷は狂乱たる世界へと変貌していく。玲児が追いつめられたとき、起こしてはならない、この世で最も危険な男が覚醒する!書き下ろし傑作長篇ハードボイルド。
著者等紹介
桑原譲太郎[クワハラジョウタロウ]
86年『新宿純愛物語』『ボクの女に手を出すな』の2作品が映画化され、鮮烈にデビュー。以後、精力的に執筆活動を展開。99年、3年の充電期間を経て、新作『シュドラとの七日間』を発表
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