内容説明
耐性菌結核の療養のため、家族と離れてサナトリウムに入院していた十六歳の高校生・滝川龍は、スズメバチに襲われて瀕死の重傷を負ってしまう。彼を助けたのは、“ゲノムクラフト”という研究所の研究者・矢作弘美だった。矢作は龍を死の淵から救う代りに、自らの研究対象として彼をスズメバチと人間のハイブリッド・ミュータントとして改造してしまい、龍をミュータント同士の闘いの渦へと巻き込むのであった…。意図せぬうちに「人間以上」の力を手に入れた龍の明日は一体!?中島望が描くハイブリッド・SFアクション。
著者等紹介
中島望[ナカシマノゾム]
1968年生まれ。第10回メフィスト賞を『Kの流儀Fullcontact Game』で受賞、デビュー
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
depo
1
図書館リサイクル本。仮面ライダーの亜流。2020/12/09
wm_09
1
昆虫の力を手に入れたミュータントとなって暴れまくるというような話。主人公の性格がちょっと受け付けなかった……。(清)2011/05/05
無謀庵
0
プラナリア少女のシーンがただおぞましいだけで物語の中で意味がないとか、そういうのはもう中島望が好きだからぶっこんだだけだろうと思う。このフリークス趣味が翌年に爆発して、奇作「地獄変」につながるのだ。日常のよくあることに過剰にブチキレる沸点の低い人物もまた「地獄変」の笑いどころのひとつだけど、それもこの作品ですでに現れている。2016/11/15