内容説明
二〇〇一年四月、竹田佳子・聡子の美人姉妹が弥生原公彦宅を訪れた。岡山県御国村で友人の古神加奈の一家が神隠しのように失踪したという。これが、童謡連続殺人事件の恐るべき幕開けであったのだ!彼女は、失踪前に「下山事件の決着はこの夏につくかもしれない。そうなれば『通りゃんせ』のお導きね」という謎の言葉を残していた…。名探偵・弥生原公彦が、戦後の日本の闇と、童謡にのっとって行われる奇怪な連続殺人事件に挑む、本格長篇ミステリーの書き下ろし傑作。好評シリーズ第六弾。
著者等紹介
篠田秀幸[シノダヒデユキ]
1958年生まれ。神戸大学法学部卒業後、神戸市役所勤務を経て、現在高校教諭(国語科)。94年『蝶たちの迷宮』でミステリー作家としてデビュー。「新本格派第二次世代」の作家として位置づけられる
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