内容説明
みつばちのマーヤは自然の中に飛び出してさまざまの冒険をし、そのときどきに生きるよろこびを強く感じます。そして冒険をかさねるごとに、生きる知恵をゆたかにしていきます。空や水や、木や花など、自然の美しさを、そしてまたさまざまの昆虫類、みつばちだけでなく、ちょうちょや、かぶとむしや、ばったなどの生態のおもしろさを、生き生きと、みずみずしく描いた物語。
著者等紹介
ボンゼルス,ワルデマル[ボンゼルス,ワルデマル]
1880年(明治13年)に、西ドイツ最大の港町ハンブルクの郊外に生まれた。二十五歳のとき、『人生よ、こんにちは!』という小説を初めて出した。1912年に『みつばちマーヤの冒険』を出す。1952年(昭和27年)に、七十二歳でなくなる
高橋健二[タカハシケンジ]
1902年(明治35年)東京に生まれる。東大独文科卒業。中央大学独文教授を経て、芸術院会員、日本ペンクラブ理事を歴任。おもな翻訳の仕事に『ヘッセ全集』(ヘッセ研究で読売文学賞)『ケストナー少年文学全集』(サンケイ児童出版文化賞受賞)、『デンネボルク童話全集』などがある
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感想・レビュー
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奏
4
好奇心旺盛なマーヤ。みんなのように毎日決められた仕事をするだけなんてまっぴらごめんとばかりに冒険に出かけ、外の世界で出会う虫たちと色んな話をし、世界の美しさに胸をときめかす。楽しいことばかりでなく、怖い目にもあうし、他の虫がバリバリと食べられてしまう場面はゾワっとするが、虫の世界の厳しさも知る。世界は広い、自分のその目で見てごらん。そんなメッセージを感じる。2023/06/17
マカロニ マカロン
1
個人的な感想:B。ミツバチのマーヤは初飛行ですぐに巣から家出をしてしまう。そして光と花の匂いと花の蜜にあふれた外界を自由に飛び回るが、クモの巣につかまったり、天敵に襲われたり危険もいっぱいだ。ミツバチや虫たちから見た人間はかなり不思議で間抜けな行動をとる謎の生き物に見えるでしょうね。個人的に大好きな、アカシアの蜂蜜を集めてくれるミツバチさんたちに感謝!!2012/03/15
はるまり
0
メッセージ性が強いです。特に女性の社会活動の必要性を感じました。1人で冒険に飛び出したマーヤ。しかし仲間の危機を知らせにマーヤは一族に戻ってそこで女王に外界での経験を認められ役職につく。外界での経験は必ず自身の味方となる。昔は女性には家庭での2016/07/25