うらぎり長屋

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  • サイズ 46判/ページ数 280p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784758414975
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

どん底を生き抜く人々の哀感と優しさを透徹した眼差しで描く珠玉の連作短篇。

怠け者の母親を内職で支える娘、盗みに手を染めた元大工、男を待ち続ける女……

江戸で生きづらくなった人が行きつく本所の、いわくつきの長屋。

盗みに手を染めた元大工の石蔵が、居酒屋で働く娘に惚れて足を洗いたいと思うようになり……(「ひと時雨」)。
料亭で女中をしている独り身のおたつは、亭主が酒豪だと嘘をついて、昼間から酒を買う……(「心恋」)。
店賃を調子よくごまかす善吉が、遺書をしたため行方不明になった。(「風穴」)。
15歳のおえんは、怠け者の母親を内職で支え暮らしていたが、ある日、お店者風の男に「お嬢さん」と声をかけられた。(「長屋すずめ」)。
ほか、江戸は本所の貧乏長屋を舞台にした、心揺さぶられる全七篇。

今、時代小説界で最注目の著者の新たなる地平。


【目次】

内容説明

今、時代小説界で最注目の著者の新たなる地平。盗みに手を染めた元大工の石蔵が、居酒屋で働く娘に惚れて足を洗いたいと思うようになり…(「ひと時雨」)料亭で女中をしている独り身のおたつは、亭主が酒豪だと嘘をついて、昼間から酒を買う…(「心恋」)店賃を調子よくごまかす善吉が、遺書をしたため行方不明になった。(「風穴」)15歳のおえんは、怠け者の母親を内職で支え暮らしていたが、ある日、お店者風の男に「お嬢さん」と声をかけられた。(「長屋すずめ」)ほか、江戸は本所の貧乏長屋を舞台にした、心揺さぶられる全七篇。

著者等紹介

高瀬乃一[タカセノイチ]
1973年愛知県生まれ。名古屋女子大学短期大学部卒業。2020年、「をりをり よみ耽り」で第100回オール讀物新人賞を受賞。その後、「オール讀物」「小説新潮」などで短編を発表、22年刊行のデビュー作『貸本屋おせん』で第13回本屋が選ぶ時代小説大賞候補、第12回日本歴史時代作家協会賞新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

いつでも母さん

126
ふぅぅ。どうなるのだろうと読んで来て、参りましたの終章に喉の詰まりがストンと落ちた感じだった。連作7話。まさかのキーマンが、医者に番太郎の母と息子だったとは天晴れ高瀬さん。タイトルまでがなるほどねとしっくりくるのだ。2026/01/07

タイ子

76
この長屋、一体どんな長屋なんだ?今にも朽ち果てそうな長屋に住む住人、そこには怠け者の母親のために働く娘、人の財布からお金を盗むことを覚えた大工、独り身の女がお酒を買う時亭主がのんべえでと嘘をつく悲しい女など事情を抱えた者たちばかり。連作短編集なので、長屋を背景にそこに植わる柿の木や雀の姿が物語の途中、途中に描かれていてそれがすごく印象的。もがき尽くした人生でもまだ残りがあると再び立ち上がろうとする人たちが愛おしい。終盤で描かれる伏線回収にこれはミステリだったのかと思ってしまうくらい見事な終章。2025/12/28

チーママ

56
長屋小説というと人情味あふれる温かな作品が多いイメージだが本作はどちらかというと哀愁を帯びた切ない作品が多かった気がする。うらぎり長屋は日の当たらぬ場末のオンボロ長屋。流れ着いた主人公たちは貧しい生活の中にも微かな希望を見い出し夢を見るのだが…人生はままならない。けれどこの短編集の良い所はそこで終わりにしないところ。新しい何かが始まりそうな気配を漂わせながら終わるのだ。それにしても驚いたのは最終話から終章にかけて。短編集全体を揺るがすような事実が判明する。確認したくて思わず前から読み返したくなった。2025/12/31

kei302

39
「ひと時雨」「心恋」「風穴」「長屋すずめ」「鳥の影」「熟柿」「花かんざし」石蔵、おたつ、善吉、おえんの母お嶋、小鉢、平治、市太郎ほか住人たちと差配の河内屋伝衛門を巡る連作短編。地道に生きていくしか道はないけど、諦めた途端に坂道を転がるように落ちていく。それを止めるのは本人次第だが、周りの人の思いやりや手助けで前を向いて歩いて行けるようになるのだなあとしみじみ思いました。2025/12/29

28
面白かった! 江戸の訳アリの人々が最後に辿り着くボロボロの 通称「うらぎり長屋」。そこに住まう店子たちについての連作短編集。どの人物も弱く、狡く、愚かさもあるが人の心もある。どの話も切ない中に一筋の光が感じられる結末になるのが心地よい。終章で冒頭の話がうまくまとまるところもよい。著者の他の作品も読みたくなった。#NetGalleyjp2025/12/04

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