出版社内容情報
60代後半の江子、麻津子、郁子は、都内のちいさな商店街で「ここ家」という、お惣菜屋を営んでいる。
最愛の男性を亡くし悲しみを抱えつつも、にぎやかな江子、結婚して5年目の麻津子は、夫が最近よそよそしいと心配ばかり、息子も夫も早くに亡くした郁子は、ようやくひとり暮らしを楽しめるようになり――
3人で、とびっきり美味しいお惣菜を作っているときが、最高に幸せ。
そんなある日「ここ家」の立ち退き問題がふってわき、さらには江子が結婚を申し込まれたり――
いろいろありながらも、前を向いて歩く彼女たちのたまらなく愛おしい物語。
【目次】