内容説明
須田巡査部長が、臨海署管内のスナックのマスターから相談を受けた。ミカジメ料を要求されたという。安積と須田は暴力犯係の真島係長に相談し、見回りを強化してもらうことに。一方、管内で立て続けに傷害事件が発生する。湾岸エリアが物騒な空気に包まれる中、速水小隊長が救急搬送されたとの連絡が入って…。
著者等紹介
今野敏[コンノビン]
1955年、北海道生まれ。上智大学在学中の1978年に『怪物が街にやってくる』で問題小説新人賞を受賞。卒業後、レコード会社勤務を経て専業作家に。2006年、『隠蔽捜査』で吉川英治文学新人賞、2008年に『果断 隠蔽捜査2』で山本周五郎賞、日本推理作家協会賞を受賞。2017年、「隠蔽捜査」シリーズで吉川英治文庫賞を受賞。2023年に日本ミステリー文学大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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starbro
172
今野 敏は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。読み続けている “安積班シリーズ”最新作、今回は長編、半グレは厄介ですが、安定の面白さでした。 http://www.kadokawaharuki.co.jp/book/detail/detail.php?no=74372025/05/04
いつでも母さん
136
安積班シリーズの最新作。久しぶりに長編の安積班を読んだ気がする。臨海署総の事件決着まで楽しく一気に読んだ。安定のシリーズ好きだわ。こんな上司に部下、仲間たち皆が熱くカッコいい!2025/04/17
hirokun
53
★4 安積班シリーズの最新刊。警察小説好きの私にとってはこの作品も時間を忘れて一気読み。内容的に深いものがあるわけではないのだが、勧善懲悪、頼りがいのある上司と信頼される部下の関係は極めて読後感が良い。今日もこれですっきり寝られるかな?2025/04/23
ノンケ女医長
49
いろんなメッセージが、作品に隠されている気がした。手に負えない集団を、法律で裁くことの難しさ。反社に立ち向かう警察官が、今後足りなくなっていく危うさ。社会を脅威に陥れる悪を逮捕しても、その場凌ぎで根本は何も変えられないこと。暴力団対策法が整備されたから、逆に反グレを助長させることになったことなど。ああ、世の行く末、良くならないなあと暗澹たる気持ちにも。作品としては、悪玉がなぜあんなに、あっさりと白旗を上げるのか分からないまま、モヤモヤ。2025/07/19
drago @高校野球観戦中。
47
高値安定。 ◆しかし、「岡っ引き」の親分になろうとする新藤進に関する記述が足りず、具体的に何をどうしようとしていたのか、分からず仕舞いだった。 ◆新藤と半グレ・篠崎恭司との関係性にも、もう少し頁を割いてほしかったかな。 ◆にしても黒木刑事、一体どんだけ強いんだろう? ☆☆☆+2025/07/05