出版社内容情報
九州北部にある人口300人の小さな星母(ほしも)島。
そこで育った千尋は1年前に戻ってきて、託児所を併設した民宿を営んでいた。
島には「母子岩」と呼ばれる名所があり、家族・子供・友達のこと……悩みを抱えたひとびとがそのご利益を求めて訪れる。
複雑な生い立ちを抱える千尋は、島の人々とお客さんと触れ合いながら、自らの過去と今を深く見つめていく。
明日への新しい一歩を踏み出す「強さ」と「やさしさ」が心に沁みる、書き下ろし長篇小説。
内容説明
九州北部にある人口300人の星母島。そこで育った千尋は、1年前に戻ってきて、託児所を併設した民宿を営んでいた。島には「母子岩」と呼ばれる名所があり、家族・子供・友達のこと…悩みを抱えたひとびとがそのご利益を求めて訪れる。
著者等紹介
寺地はるな[テラチハルナ]
1977年佐賀県生まれ。2014年『ビオレタ』でポプラ社小説新人賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ウッディ
331
星母島で託児所付き民宿を営む千尋、子宝、子育てのパワースポットとして紹介された母子岩しかない小さな島に子育て、不妊に悩む人たちが千尋の元を訪れる。誰に対してもそっけない態度で、辛辣な言葉を発する千尋、けれど子供や家族の事を何よりも大切に思う心を持っている、そんな千尋のキャラがなかなかつかめなかったが、親に捨てられた過去、血のつながらない妹への愛情が見えてくるにつれ、彼女が媚びず、子供たちから好かれる理由がわかったような気がする。千尋を理解し、彼女を愛する麦生の淡々とした生き方も恰好良いと思った。2020/12/22
fwhd8325
264
寺地さんの作品に出会って一年になります。少しずつ読み進め、この作品でやっと追いつきました。私には、少し距離感がある作品だと思いましたが、登場する人物が、けっして誇張されているわけでないのに、心にズシンと響くのは、寺地さんらしいと感じます。2020/11/02
いつでも母さん
260
今年続けて読んだ寺地作品の中でも特にガツンガツン私の心を打った。千尋の言動は、常識とか世間とか多数に迎合する私の心を見透かすように、そこに自分の思いはあるのか?と問われている様だった。親子・・どこにも同じ親子関係など無い。寺地さんにやられちゃった感じ。参ったなぁ。千尋に政子さんがいてよかった。麦生が傍にいてよかった。私も、いや、私はいつでもここに居る。誰かにとってそんな居場所でありたい。2020/09/28
ネギっ子gen
233
<母のためのやすらぎの時間>がキャッチフレーズの星母島で、託児所つきの民宿を営む千尋。第1章に登場した、育児に悩む理津子は、第5章では夫も連れてきて再登場。はじめて島に来た時は、とても疲れた顔をしていたのに、2回目は目をキラキラさせ、「うちの近くにもこの『民宿 えとう』みたいなところ、ないかな。『育児、無理!』って思ったらさ、そこに泊まりにいくの。で、託児所に子どもを預けて寝たり、他の宿泊客と『夜泣き、きついよね』とか話すの。どうしようもない愚痴も誰かに話すと楽になるじゃない」と。そうなんですよねぇ~ ⇒2020/09/30
美紀ちゃん
225
サラッとした性格の千尋(無愛想?) 優しいイケメンの麦生。 九州の島でのんびりしたい。癒されたい人が行く民宿。 人生って人それぞれ。 優しくて温かい人がいるというのは、とても心強い。これからを頑張れる。 麦生がいい。 2020/11/07




