そこにはいない男たちについて

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  • サイズ 46判/ページ数 201p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784758413534
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

愛する夫を喪った女と、夫が大嫌いになった女。おいしい料理教室を舞台にしたふたりの“妻”の孤独と冒険の物語。

著者等紹介

井上荒野[イノウエアレノ]
東京都生まれ。成蹊大学文学部卒業。1989年、「わたしのヌレエフ」で第1回フェミナ賞、2004年『潤一』で第11回島清恋愛文学賞、08年『切羽へ』で第139回直木賞、11年『そこへ行くな』で第6回中央公論文芸賞、16年『赤へ』で第29回柴田錬三郎賞、18年『その話は今日はやめておきましょう』で第35回織田作之助賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

いつでも母さん

217
どちらがかわいそう?なぜ比べるのか私には理解できない。二人の女性の心の動きを井上さん巧い。だが、どうしてもまりに(夫はさておき)共感できない私がいて・・特に夫の実家を訪れた際の、幼い姪のリュックの件はどうにも嫌悪感だった。一方で実日子、まだまだ喪した夫の事で気持ちは乱れるだろう。それでも陽は登り沈むのだ。日々の暮らしの中で素直に生きて行けと声をかけたい。実日子の料理がどれも身近に感じられて好みだった。 2020/08/03

なゆ

151
夫婦って…。一緒に暮らす夫のことが嫌いでたまらないマリ、愛する夫が急死してからなかなか立ち直れない実日子。いるのにいない、いないのにいる、男たち。料理教室を接点にして、二つの対照的な話をうまく絡めて読ませてくれる。「どっちがかわいそうなのかな、先生と私。」家庭内別居とまではなくとも、いないものとして生活するマリの顛末は、なんとも皮肉。そこここにある亡き夫を思い出させるものが、実日子にとっての“地雷”。地雷だらけの日常のなか新しい風に吹かれてみるのが、よかったのかもしれない。読後感はなかなか良かった。2020/08/10

モルク

142
夫のことが大嫌いなまりと、亡き夫のことが忘れられない料理研究家の実日子。対比するふたりの日常を描く。実日子の悲しさが伝わる。一方、一緒に暮らしながらも意味のない会話、適当な返事に夫に対する嫌悪が増すまり。まわりからはなぜ別れないのか問われ…そしていざその大嫌いな夫から離婚を切り出されると心がざわつく。なかなかプライドの高い女だな。美味しそうな料理の数々がふっと和ませる。何を作っても反応がなく、好きなものしか食べない男は嫌だな。2021/11/05

ゆのん

135
夫が大嫌いな女と、最愛の夫を亡くした女。どちらがより不幸で悲しいのか。居るのに居ない。居ないのに居る。揺れて揺れて揺れすぎる女性の気持ちがもの凄くリアルに描かれている。2人の女性の接点は料理教室なので荒野さんの描く美味しそうな料理も沢山登場する。居なくなってしまった夫との思い出ばかりの1人の食事。作りがいの無い夫と食べる1人の方がマシという食事。料理も女性心理に絡めてくるあたりがさすが荒野さんっ!て感じ。1622020/07/10

よつば🍀

130
共に暮らしながらも、そこに夫の存在を感じる事が出来ないまり。愛する夫を喪っても、そここに夫の存在を感じる実日子。一体どちらが孤独で不幸せなのだろう。実日子が営む美味しい料理教室を舞台に、二人の女性の心の揺らぎが繊細かつリアルに描かれていて惹き込まれる。特にまりとその夫である光一の気持ちのすれ違いや、素直になりたいのになれない感情、どこへも持って行きようがない、どこへ進んで行けば良いのか分からない細やかな心理描写は秀逸。誰もが皆、幸せになりたいだけなのに。夫婦の在り方を通して、人間の孤独さが深く身に沁みる。2020/08/05

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