内容説明
新婚旅行で夫と上海にやってきた真代は、亡き親友の足跡を辿るうちに、日本軍の諜報活動をしている川井中尉と出会い、次第に魅かれていく。そんな折、川井に頼み込まれた真代は、暗黒組織が仕切っているビリヤードゲームに出場することに。相手は、共産党員の中国人・文仙、ロシアの皇女・エリアナ、ゲームの主催者であるイギリス人不動産王の娘・ジェーン。そのゲームには、信じ難いルールがあった。勝者には、とてつもない量の阿片が、敗者には屈辱と死が―。
著者等紹介
鎌田敏夫[カマタトシオ]
早稲田大学政治経済学部卒業。1972年、『飛び出せ青春』でデビュー。その後、『俺たちの旅』『金曜日の妻たちへ』『男女7人夏物語』『29歳のクリスマス』(94年、第12芸術選奨文部大臣賞、95年、第13回向田邦子賞をダブル受賞)『里見八犬伝』『いこかもどろか』など、テレビドラマ、映画の脚本を数多く手掛ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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