出版社内容情報
《内容》 東京女子医大糖尿病センターの豊富な症例を紹介し,その症例のどこに着目し,なぜその治療を行ったのか,またその効果について解説。一貫した糖尿病診療の実際が学べる一冊。
《目次》
I.糖尿病の診療-オーバービュー 岩本 安彦
1.わが国における糖尿病の現況
2.糖尿病の成因と病態に基づく分類
3.糖尿病の診断と治療方針の立て方
4.病型・病態に応じた治療の進め方
5.東京女子医大糖尿病センターにおけるチーム医療の実践
II.症例に学ぶ糖尿病診療の実際
1.1型糖尿病
急激発症1型:小児例 大澤 真里
3歳時検診で発見された無症状の1型糖尿病 内潟 安子
緩徐進行型1型(slowly progressive type 1) 武藤 和子
劇症1型糖尿病 高池 浩子
高齢発症1型糖尿病 實重 真紀
無自覚性低血糖(無感知性低血糖) 高池 浩子
自己免疫性甲状腺疾患合併例 大谷 敏嘉
精神的要因が血糖コントロールを困難にさせた思春期1型糖尿病の2症例 佐藤 明子
1歳7カ月で発症し糖尿病歴50年の1型糖尿病 笠原 督
第1子出産後関節リウマチ,慢性甲状腺炎,第2子出産後シェーグレン症候群,全身性エリテマトーデスを発症した小児期発症の1型糖尿病 三浦順之助
2.2型糖尿病
発症早期の教育入院例(短期入院プログラム) 照屋 亮
食事療法が奏効した教育入院例 太田 陽子
教育入院後,良好な経過をたどった若年発症2型糖尿病 岩本 安彦
健診で高血糖を指摘されても長期間放置し,合併症の症状で初めて受診した症例 日下 貴子
初診時にすでに進行した慢性合併症を認めた症例 岩橋 朝子
ビグアナイド薬が著効を示した肥満例 藤川 径子
αグルコシダーゼ阻害薬で良好なコントロールを達成した症例 藤川 径子
ナテグリニドで良好なコントロールを達成した症例 宇都 祐子
ピオグリタゾンが著効を示した症例 吉永 陽子・佐倉 宏
経口薬の初回治療の効果 菅野 宙子・岩本 安彦
インスリン療法:混合型1日2回で良好なコントロールを達成した例 照屋 亮
インスリン療法:糖毒性の解消により,経口薬に戻し得た例 日下 貴子
インスリン療法:経口薬と併用療法 岩橋 朝子
3.その他の糖尿病
*遺伝子異常によるもの
MODY 1 岩崎 直子
MODY 3 尾形真規子
MODY 5 岩崎 直子
ミトコンドリアDNA異常(MIDD) 冨樫 倫子
Wolfram症候群 太田 陽子
*二次性糖尿病
慢性膵炎に対する膵切除術後に発症した糖尿病 岩崎 直子
アクロメガリーによる糖尿病 井上 愛子
Cushing症候群による糖尿病 長谷美智代
グルカゴノーマ症候群 武田 將伸
腎移植後糖尿病(PTDM) 石井 晶子・馬場園哲也
4.妊娠糖尿病/糖尿病合併妊娠
食事療法でコントロール可能であった妊娠糖尿病 山崎 薫
妊娠中インスリン治療を必要とした妊娠糖尿病 内野美和子
計画妊娠の1型糖尿病合併妊婦 内野美和子
妊娠中に発見,すでに糖尿病網膜症を合併していた2型糖尿病妊婦 佐中眞由実