出版社内容情報
《内容》 急速に進歩している冠動脈インターベンション（PCI）の現状からカテーテルテクニックや再狭窄予防、近い将来の展開まで、ステント、アテレクトミーを中心に、最新情報を解説。
《目次》
循環器New Trendsシリーズ 1
インターベンションのNew Trends
I－インターベンションの基礎知識
１ 再狭窄の病理 白井伸幸・大澤政彦・上田真喜子
PTCA後の再狭窄機序
ステント後の再狭窄機序
２ ステントテクノロジーの最新の進歩 尾崎行男・安川龍也・伊藤隆之
ステントの分類
II－新しいデバイスの臨床
１ 冠動脈ステントの長期成績 木村 剛
Palmaz-Schatz stent自験例の長期成績
臨床的追跡結果
冠動脈造影追跡結果
長期成績改善のための方向性
２ 新しいatherectomy device 矢嶋純二・相澤忠範
DCAの歴史
DCAのシステム
新しいアテロカテーテルの変更点
DCAの適応病変
DCAのテクニック
FLEXI-CUTTMの成績
３ 遠位塞栓防止デバイス（distal protection device） 小谷順一・南都伸介
どのような病変に必要なデバイスか？
遠位塞栓のハイリスク病変
遠位側塞栓予防デバイス（distal protection device）の種類
４ Transmyocardial laser revascularization（TMLR） 門田一繁・光藤和明
歴史的背景
TMLRの作用機序
外科的TMLRの種類と実際
経皮的TMLRの種類と実際
外科的TMLRの臨床成績
経皮的TMLRの成績
TMLRの有効性の評価と今後
III－新しいインターベンションtechnique
１ Bifurcation stenting 落合正彦
Bifurcation stentingの定義
保護ワイヤーをjailさせることの意義
Kissing dilatationの意義
Bifurcation stentingの実際
側枝入口部にステントを留置する手技について
２ CTO 加藤 修
慢性完全閉塞病変（CTO）に対するインターべンションの意義
CTOに対するインターベンション
現在の課題と今後の進歩
３ 非保護左主幹部病変に対するPCI 小菅邦彦・玉井秀男
ULMTDのPCIの報告
New deviceの報告
多施設登録
ステントとDCAとの比較
再狭窄予測因子
予後予測因子
ULMTDのPCIにおけるエビデンス
ULMTDの症状
ULMTDの画像診断のポイント
ULMTDのPCIにおける施設および術者の条件
再狭窄に対する再PCI
ULMTDに対するPCI後の長期の安全性
将来の展望
４ 急性心筋梗塞症に対する血栓溶解療法とインターベンションの併用療法 中村正人
血栓溶解療法とPCIの併用
再認識された再灌流療法の基本的概念
血栓溶解療法とPCIの併用が見直される背景
新たな再灌流療法facilitated PCIとは？
今後の展望
IV－再狭窄予防
１ Drug-eluting stent（薬剤溶出性ステント） 上妻 謙
冠動脈インターベンションの問題点－再狭窄
再狭窄予防の試み
薬剤デリバリーのためのコーティング
再狭窄予防のためのコーティング用薬剤
Drug-eluting stentの今後
２ 再狭窄予防－Brachytherapy－ 石綿清雄
冠動脈内放射線療法の現状
臨床試験で証明された有用性―多くのlandmark trials―
dose finding study とBETA-CATHから学ぶこと―de novo病変でも有効―
再狭窄のハイリスク症例にも有用である
冠動脈内放射線療法の問題点―治療効果を損なう原因―
冠動脈内放射線療法の展望
３ Sonotherapy，Cryotherapy，Photoangioplasty 森野禎浩･片岡 亨・本多康浩・Peter J. Fitzgerald
Sonotherapy
Cryotherapy
Photoangioplasty
V－虚血性心疾患に対する将来のインターベンション
１ 遺伝子治療 青木元邦・森下竜一・荻原俊男
遺伝子導入を用いた血管新生療法
バルーン傷害（PTA，PTCA）後再狭窄に対する遺伝子治療
２ 骨髄細胞移植による虚血性心疾患への血管新生療法 松原弘明・神畠 宏・西上尚志・天野克也・岩坂壽ニ
血管新生とは
狭心症に対する血管新生療法
狭心症に対する骨格筋芽細胞移植
大動物狭心症モデルに対する骨髄単核球細胞移植
No-option重症狭心症（CCS class IV）に対する骨髄単核球細胞移植治療
残された課題
３ 心筋再生医療 湯浅慎介・福田恵一
心筋細胞再生のための戦略
胚性幹細胞（ES細胞）からの心筋細胞の再生
成人に残存する間葉系幹細胞の利用
間葉系幹細胞から心筋細胞への分化誘導
骨髄由来の心筋細胞の特徴
心筋細胞移植による心筋梗塞の治療
内容説明
本書は、ステント、アテレクトミーを中心としたＰＣＩの現状と近い将来の展開を最新情報で構成した。
目次
１ インターベンションの基礎知識（再狭窄の病理；ステントテクノロジーの最新の進歩）
２ 新しいデバイスの臨床（冠動脈ステントの長期成績；新しいａｔｈｅｒｅｃｔｏｍｙ ｄｅｖｉｃｅ ほか）
３ 新しいインターベンションｔｅｃｈｎｉｑｕｅ（Ｂｉｆｕｒｃａｔｉｏｎ ｓｔｅｎｔｉｎｇ；ＣＴＯ ほか）
４ 再狭窄予防（Ｄｒｕｇ‐ｅｌｕｔｉｎｇ ｓｔｅｎｔ（薬剤溶出性ステント）
再狭窄予防―Ｂｒａｃｈｙｔｈｅｒａｐｙ ほか）
５ 虚血性心疾患に対する将来のインターベンション（遺伝子治療；骨髄細胞移植による虚血性心疾患への血管新生療法 ほか）
著者等紹介
山口徹［ヤマグチテツ］
虎の門病院院長
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
