内容説明
男爵令嬢ナターリヤが若き侯爵ライオネルと結婚して以来、夫が領地に戻らず早四年。屋敷の片隅に追いやられている彼女は、意気消沈しているかと思いきや、案外、日陰者暮らしを満喫していた。ところが、剣聖となった夫が帰ってきたことで状況は一変!いきなり夫から優しくされる日々に、ナターリヤは困惑するばかりで…。一方ライオネルは、あらゆる条件をのみ込み、やっと手に入れた妻からの信頼度が使用人以下だと知り、想いを伝えようと奮闘するけれど―。噛み合わない夫婦のすれ違い結婚ラブファンタジー!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nishiyan
14
若き侯爵ライオネルと結婚したものの、領地に四年も放置されていたナターリヤ。貴族社会の煩わしさから解放された日陰者暮らしを満喫し始めた頃、夫が剣聖となって帰ってきて…というすれ違いラブファンタジー。ナターリヤに隠された秘密とライオネルに課せられた試練があったとはいえ、理由も知らされずに四年放置はさすがに長すぎる。ナターリヤの脇を固める使用人軍団が優秀である分、侯爵にキレ気味なのはよくわかるし、不憫なところはあるが、彼らに雑に扱われても致し方ない(笑)。最後の難関もクリアして相思相愛のラストは微笑ましかった。2023/03/10
よっしー
4
面白かったけど正直、ツッコミどころも満載だったな。後見人のおじさまや、ヒーローの部下たちサブキャラが良い味出してて〇。2024/05/17
あさい
2
面白くなかった。雇用主よりもヒロインちゃんだーいすきなセコムたちが、隠されていた本名を次々と名乗って実は凄腕の有名人という事実が明かされて敵がひぇ〜!してるシーンは笑っちゃった。2025/01/11
菊地
2
「結婚後、妻に無関心だった夫がほだされていく」みたいなタイプかと思ったら、「事情があって妻を構うことが出来なかった結婚前からのベタ惚れ夫がようやく妻と結婚生活に入れるようになった」という話だった。主人公の「正体」を含めて目先が変わった味わいがある。 「爵位を持っている訳じゃない未亡人の義母にそこまで強く出れないものか?」とは思うし、ベタ惚れの妻に4年間も日陰者(だと思い込むくらいの)生活を強いたことには疑問があるけど、事情が事情だから結婚後に手のひらを返すタイプの馬鹿夫に比べれば同情の余地がある。2023/03/04
bulbul
2
剣聖の候爵ライオネルと結婚した元男爵令嬢ナターリヤは結婚式後から4年間夫に放置され日陰者と噂されて…。 ライオネルは溺愛しているのに真逆の現状が不可解で苛立ったけれどナターリヤ自身も知らなかった秘密に驚きました。頑張ってたんだねライオネル! 「日陰者」の出会いエピソードも美しかった。ナターリヤとライオネルの報われなかった頑張り4年間、長いよ。2023/02/23
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- 和書
- 裁きは天にあり