内容説明
「十八歳の春に、国が決めた相手とつがいになり子をもうけること」亡国屈指の名門サマン家の侯爵令嬢エレノアにも課せられた「成人の儀」。その相手は、一年前の編入から瞬く間に学院の中心へと上り詰めた『帝国の犬』ことリヒト・シュレイカーだった。ずっと憧れていたウィムへの想いを胸に嫌悪の対象との儀式を迎えたエレノアだが、隠されていたリヒトの真の姿を知り、少しずつ彼に惹かれていく―。大人気作『きしつが』次世代編!意地悪チャラい帝国の犬×初恋こじらせ悪役令嬢のすれ違いラブファンタジー!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
陸抗
22
帝国が決めた相手とつがいになる、成人の儀。その相手に苦しむエノレアと、苦しむ様子を楽しんでいるようなリヒト。エノレアの家の事情とリヒトの抱える秘密と、二人の思惑。お互いの本心が分かるにつれて距離が縮まっていく過程も丁寧で楽しかったし、前作の主役達のその後が見られるのも嬉しかった。この制度、いつかなくなる日は来るのかしら。2022/10/30
さくら
8
今回も素敵な話だったし、アデルやティアナにまた会えたのが嬉しかったです。茜たまさんのお話は、素敵なカップルがたくさん出てきてほっこりしますね。リヒトとエレノアは、両想いになってからがとっても可愛いカップルでした。双子とリゼットが大きくなってからの話も絶対読みたいので、書いてくれると信じて待とうと思います(笑)2022/06/30
なにがし
2
前作のふたりは元々両片想いとはいえ気持ちは通じ合っていたけど、それ以外の場合はどうなっていたんだろう?と想像したもので、今作はまさに予期せぬ相手と番になってしまったエレノア嬢の物語。と、尊い!胸きゅんとあまりに切ないエレノアのウィムへの片想い。そして、実はそれを見守っていたというリヒトの一方通行な恋の模様。読めば読むほどリヒトの不器用さが可愛く、前半からは想像できないほど愛おしくなる。凛としていつもしっかり前を向いているエレノアが素敵。ウィ厶はエレノアのことをどう想っていたのか?セディの物語も見たい。2023/06/30
手羽先
2
Web既読済。シリーズ2冊目。前巻は全力両片思いでスタートしたけど、今回はどうやら違うっぽい?なお話。男性視点の書き下ろし追加がとても嬉しい。全然興味ないぜって顔してる男の内面から得られる栄養素があります。前作主人公ズのその後も書き下ろしで書かれてて嬉しい。例の双子が凶悪すぎて大人になったらどうなるか楽しみ。2022/06/11
ジェシカ
0
ムーンライトノベルズ2022/08/27