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内容説明
ロートシルトの皇立学院きっての英才マルスは、師の付添いで訪れた皇宮の晩餐会のさなか、宮中に入り込んだ盗賊集団と遭遇し誘拐されかけていた一人の少女を助ける。半ば意識を失いかけた少女を部屋まで送り届けるも、ふとした油断から少女の枕元にあった睡眠薬入りの水を飲んでしまい、マルスと少女は同じベッドに倒れこんでしまう…。翌朝、目を覚ました少女は自らの正体を明かす。少女の名はロートシルトの皇女、エレアノール。マルスが同じベッドに寝ていたことから純潔を奪われたと勘違いしたエレアノールは、しかしマルスの才能に目をつけ、極刑にされたくなければ自分の婚約者のふりをして、財政危機にある皇国の改革を手伝えと要求する。エレアノールが志す民衆のための政治改革、そしてマルスの真の目的とは何か。そして長年にわたり皇国をむしばむ黒い影の正体とは…。月見草平が贈る王宮勘違いドタバタラブコメディ!
著者等紹介
月見草平[ツキミソウヘイ]
広島県呉市出身。第一回MF文庫J新人賞にてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
メロリン@5月は再読強化キャンペーン!
11
73点。勘違いから始まった二人の関係ですが、個人的には結構好きな話でした。このレーベルらしい中世ファンタジー作品ですが、二人の小気味のいい掛け合いは良かったと思います。経済面での話が多く会議で経済の話のシーンはとても良かったと思います。この作品はバトル抜きで経済面での話をメインに進めたほうがいいと感じました。マルスは色々と万能ですが、そこそこ控えめに描かれている点は良かったと思います。あとイラストがいいですね!中世ファンタジーと兎塚さんとの相性は抜群にいいですね。次巻も楽しみです。2014/02/23
しぇん
6
主人公万能すぎーー。瞬間記憶に戦闘力まで揃ってるとか……。話はロイヤルファンタジーですが、ヒロインは天然気味だけど真っ直ぐで可愛いし、主人公は前述の通り万能すぎな上に、腹黒設定ですが根は良い奴なのが良かったです。主人公の過去と復讐。ヒロインの夢はかなうのか?と続きの伏線も多いですね。あと、摂政のクロードは絶対良い人だと思います。2014/02/20
朝夜
5
読了。中々面白かったです。政治関係で俺Tueeee系の話は読んでいて楽しいので好きです。ヒロインが処女を奪われたと開き直った後は言動もかなり笑えましたがw 伏線もまだかなりあるので続きが出たら買いたいと思います。2014/02/27
1_k
4
異世界ファンタジー宮廷政治劇。主人公がいろいろ最強すぎるが、腹黒さで上手くバランスが取れているか。このジャンルって割と面白く描くのが難しく、失敗すると悲惨なことになるからか、あまり見かけないので本作がでたのはありがたい。失速することなく、暗くなりすぎることなく、ラブコメしつつで、非常にバランスが良かった。尖ったところはないが、優良なる凡作品質で安心して読める。2014/02/24
KUWAGATA
3
個人的には大変楽しく読めました。ファンタジーの王道の一つという感じですが、エレンが正義感に溢れていて勇敢で、でも天然で、非常に魅力的なヒロインでしたね。世界観の設定や政治の世界や中世ヨーロッパに通ずる経済描写も過不足なく描かれていて、情景が彷彿としました。主人公も、言うほど腹黒ではないし、俺Tuee系ではありますが、そこまで極端ではないし。2巻で止まってるみたいですが、これならもっと先へ広げていけると思うんだけどなあ。ただ、個人的には月見さんには現代学園ラブコメものを書いてほしいですね。魔王式みたいな。2014/11/14