一迅社文庫 引きこもりたちに俺の青春が翻弄されている

棺 悠介【著】

一迅社（2013/12発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 318p／高さ 15cm
• 商品コード 9784758044974
• NDC分類 913.6
• Cコード C0193

内容説明

いじめられっ子の蒼衣春哉は、『凶鳥』の異名で恐れられる美少女・瑞鳥紫羽に助けられた。厳しくも美しい彼女の隣に並びたいと願う春哉だったが、自身の転校によって離れ離れに。六年後、高校生になった春哉は誰もが憧れる強い男へと成長していた。かつて紫羽と過ごした地に戻った春哉は彼女と再会するが、紫羽は重度の引きこもりに変わり果てていた…！？一迅社文庫新人賞、初の大賞受賞作品登場！！

著者等紹介

棺悠介［ヒツギユウスケ］
一迅社ＮｅｗＧｅｎｅｒａｔｉｏｎＡｗａｒｄ２０１２大賞を受賞した『引きこもりたちに俺の青春が翻弄されている』がデビュー作（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[とら]

一迅社文庫の自分の中の印象が、十文字青の「第九シリーズ」なので、そのレーベルの初の大賞と言う事でそういう系統を期待して手に取ってみる。（一迅社文庫の全部が全部そういう系統では無いと分かってはいながらも）…読了して、何が大賞の基準なのかは分からなかったが、でもただの王道路線を突っ走っていなかったのは事実。でも「第九シリーズ」には敵わず。あれくらいのドス黒さが欲しかったと言う個人的意見。まあだが良くも悪くもその劣化版にしても一気読みしてしまう位には面白かった…が、この一巻で纏まっていると思うので続きは特に。

2014/03/16

[(●▲●)とらうまん(*^◯^*)]

【★★★★☆】いじめられっ子だった自分を救ってくれた、誰よりも強く厳しく、それでいて美しかった少女・瑞鳥紫羽。そんな彼女に並び立ちたい一心で、転校後もたゆまぬ努力を続けていた春哉だったが……６年ぶりに再会した彼女は重度の引きこもりに成り果てていた!? どぎつい下ネタ連呼や中二病にヤンデレなどアクの強いヒロインばかりが登場しますが、一本筋の通った主人公の春哉に非常に好感もてる一作。あっちこっちフラフラするより、こういう芯の強い主人公のほうが安心して読めるから良いです。 全３巻とのことで、続編も機会があれば。

2014/12/30

[T.Y.]

小学校時代に「凶鳥」と恐れられていた美少女・瑞鳥紫羽にいじめから救われた春哉は、6年ぶりに紫羽と再会するが、彼女は引きこもりに成り果てていた…。オタク。中二病ect.いわゆる「残念美少女」の要素は概ね既視感があるしトラウマの物語も典型的だが、トータルとしてのキャラ立ちは悪くないし筋立ても十分に読ませるものだった。相手の変わり果てた姿は、自分自身をも裏から照らし出す。それを受け入れることによるカタルシスが心地良いのだ。性的にえげつないネタはまあいいがメタネタ、および先生の使い方は少し気になる。

2013/11/22

[まりも]

思ってたよりも面白かった。中盤まで普通にギャグラブコメしてたのに後半から急にかなり重いシリアスモードに入ったときは落差に戸惑ったけど。あんなに恐ろしいヤンデレ展開になるとは思わなかった。引きこもり少女の為に頑張る少年という単純でわかりやすいテーマ。ヒロインもよくいそうな感じがしつつも独自性があったりと一迅社文庫らしい残念系ヒロインとのラブコメとしてはかなり完成度高いんじゃないかな。ちょっと下ネタが多すぎるのがマイナスなくらいか。何気にのんさんイラスト増えてきたなぁ

2013/11/21

[半熟タマゴ]

昔いじめられっ子だった主人公が憧れの女の子との約束を励みに引越し先で強い男へと成長する。しかし、６年振りに戻ってきたら憧れの女の子が引きこもりになってしまっていたというお話。のんさんのイラストだったから購入してみたけれど思った以上によかった。田中さんと先生のキャラがお気に入り。居場所は奪われるし怪我はさせられるし完全にとばっちりだったけれど、それを全て許せる田中さんの心の広さに惹かれた。言動は重症な中二病だけれど。２巻で表紙を飾っているってことは田中さんがメインなんですよね？ 続きも楽しみー。

2014/03/25