一迅社文庫 征王の迷宮塔（ラビリントス）

瀬尾 つかさ【著】

一迅社（2011/05発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 317p／高さ 15cm
• 商品コード 9784758042161
• NDC分類 913.6
• Cコード C0193

内容説明

高度な魔法技術と軍備により地上で栄華を誇る聖六王家は、不遜にも次の征服先に天界を選び、天上へ届く巨大な塔の建設を始めた。しかし完成直前、天界の神々は塔にいた王と兵士たちに神罰を与え命を奪うとともに、地上にいる人々へも塔に足を踏み入れたら死に至る呪いを施した。それから１７年。当時は生を受けておらず呪いをかけられることの無かった１７歳未満の少年少女たちが、いまだ地上で健在な聖王家の命を受け呪われた塔の探索へと挑む。一方、聖王家の美しき王女ユーフォリアは１７年前の事件で父と家族を失った少年カイルと運命的な出会いを果たし、二人は塔の謎に迫るのだが…。

著者等紹介

瀬尾つかさ［セオツカサ］
第十七回富士見ファンタジア長編小説大賞審査員賞受賞（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[alleine05]

塔の何層ものダンジョンを探索して、中ボスを倒して、最後は魔王と対決という古臭いベタなRPG的展開ながら全体的にはまあまあ楽しめた。あまりに古臭いのが逆に新鮮に感じられたのかね。あとはやはり主人公ペアのカイルとユーフォリアの魅力か。

2011/09/23

[ウラー]

★★★☆☆だいぶ長く積んでいたがようやく手をつけた。あとがきを読んで3.11の時に書かれたものと気づく。「計画停電」という言葉だけで特定できるというのが、あれがいかに特異な出来事だったかを物語る。それと大量のマスケット銃で戦うというのはマミさんですね。そう言えばあれも震災後でしたね。/いろんな異世界が繋がっているという瀬尾つかさワールド、ファンには嬉しいものだけど、意味があるかと言われれば、とくにない。世界の根幹に突っ込んだ話がないからなぁ。/アーサーが黒幕なのが分かりやすすぎる。だっていい人すぎるもん。

2016/03/06

[柏葉]

アーチャーがいると噂を聞いて購入。ネタ本として楽しもうと思ったのだが、なかなかどうして面白かった。ダンジョン攻略はゲームのようでわくわくするし、計算高いのに強がりなヒロインのお姫様も良し。性格の違う聖王家4人の王子王女が協力する様も良し。一冊できれいにまとまっているのも好感度高し。 なにより台詞が多く、これぞライトノベルって感じがする。

2011/05/03

[Ency [L-N]]

ユーフォリア王女かわいいなー。こういうストレートに迫ってくるタイプのヒロインもやっぱりイイものです。あと丁寧な言葉遣いというか、所謂お嬢様口調的な（「～～ですわ」みたいな）のも割とスキだ。やはりファンタジーにお姫様は必須。主人公もヒロインも双方共に、最初は打算で行動を共にする事になったのけれども、一緒に活動しているうちにお互い惹かれていき…。なんて、まさに「ボーイ・ミーツ・ガール or ガール・ミーツ・ボーイ」の王道ですなー。塔の探索部分も面白かった。これ、出来れば続きを読みたいけど、どうだろうなぁ。

2011/04/27

[硝翅]

復讐者の主人公と聞いて購入。けどちょっと弱い。主人公の内面描写がなんとも淡泊なので。反面、強がりながらも身体を差し出す抜け目ない姫様が好みど真ん中。目的の為には己が肉すらも武器とする、これこそ復讐劇の醍醐味。むしろ主人公の復讐はこれからなので、次巻以降は裏切りと絶望とぬるい友情の打破を（笑）待て、しかして希望せよ。

2011/04/20