一迅社文庫
絶望同盟

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  • サイズ 文庫判/ページ数 286p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784758041379
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

ロリコンである自分に絶望している。―当真ネンジ。女としての自分に絶望している。―蓮井カオル。世界すべてに絶望している。―木羽ミキオ。なんとなく絶望している。―雫石サナ。第九高校で絶望する、はみ出し者4人の青春ストーリー。

著者等紹介

十文字青[ジュウモンジアオ]
北海道大学文学部卒。第7回角川学園小説大賞特別賞を受賞。札幌市在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

とら

50
これは”絶望”なのか?死にたい、とかそこまで望みを絶ってるわけでは無いので、言うなら自分に対して”失望”している、くらいかな。絶望してるならもう後戻りはできない気がする。ただ、この4人は認めてはいないかもしれないけれど、互いを認め合える仲間に出会った。そんな無理に自分を変えなくて良い。自分を否定しないで向かい合う事が出来る人を見つければ良いんだ。正直見つけるのは大変だけど、一度「同盟」を組んでしまえば一生忘れられないものになるから。イラストと内容があってない所はなんでしょうかw第九シリーズ、大好きです。2011/12/18

くろり - しろくろりちよ

20
ロリコンである自分に絶望している・当真ネンジ、女としての自分に絶望している・薄井カオル、世界のすべてに絶望している・木羽ミキオ、なんとなく絶望している・雫井サナ。それぞれの背景が絶望的で、でもそれはどこかで共感できる絶望であって、それが登場人物を引き立たせて、ストーリーに共感できる。包帯女・薄井の同性愛への絶望は最高だった。最後に何となく集まった四人が、こじつけでも理由を見つけて何となく一緒に居ようとするところが、最高。羨ましいじゃないか。2011/12/03

星野流人

14
第九シリーズ第3巻。ロリコンである自分に、女である自分に、世界すべてに、なんとなく、といった様々な理由により絶望している四人の少年少女の物語。章ごとに語られる彼らの絶望は、決して希望には変わらない。最後まで絶望のまま。しかし最終話、それは希望ではないのかもしれないけれど、絶望を抜け出す足掛かりのようなものが描かれていたのがよかった。というか最後のイラストが素敵すぎた。素敵な未来を感じる。 そして、巻数を重ねるにつれ、小野塚先輩の出番がどんどん少なくなっていく……。2011/10/01

さばかん

13
全体を通しては面白かった。  個々としては、ロリコン君と包帯さんは面白かった。眼鏡野郎はヘタレで残念だった。ぼやっとさんはクソッタレだった。 まぁ眼鏡野郎は最後で挽回したかな。  なんかこう……そんなに絶望してないんじゃね? って思うことが多少なりともあったけど、タイトルから話を作ったらしいので、まぁ多少の羊頭狗肉は誤差ってことかな。   あとは所々に挟んでくる挿絵が良かった。  蓮井さんと当真はイイ感じになってくれたらいいなぁって。  2012/11/06

たこやき

13
前半2章と後半2章の悩みの質の違いが意外と興味深かった。何をしても「どうしようもない」前半は、それを受け止めて折り合いをつける。一方の後半の「何となく」のものは、解決への足がかりを。最終章『それを希望とは呼ぶまい。』は、凄くフィットしたタイトル。決して「解決した」とは言えないから、「希望」とは言えないのかも知れないけど、でも……。どうでも良いが、カラーで描かれた小野塚さんが殆ど出番無くて笑った。2011/01/06

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