内容説明
本書では、中世ヨーロッパを中心に、かつて実在していた職業が、ゲームのユニット風に紹介されています。紹介されている職業は多岐にわたり、収録数はなんと100職以上!中世を愛する人、そしてファンタジーを愛する全ての人に向けて、伝説の同人誌が甦ります。
目次
1 街と村の風景
2 郊外と荒野の風景
3 山・川・海の風景
4 城・宮廷と戦場の風景
5 聖堂とかの風景
6 祭りの風景
7 工房・事務所の風景
8 路地裏の風景
9 夜と地下の風景
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mocha
92
ガソリンスタンドやスーパーのレジがどんどんセルフ化されている。いろんな職種がロボットやAIに取って代わられる日も近い。それでも人間は隙間に新たな仕事を作り出すのだろう。かつて存在した職業をゲーム本みたいな体裁で紹介したオタク趣味的図鑑。参考文献の数に苦労の程が伺える。なりたい職業を選ぶとしたらやっぱり写本師かな。とても残念なことにこの本、紙が臭い!2018/05/30
アマニョッキ
66
サイズを知らず図書館予約していたら、図鑑みたいなデカい本がやってきてびっくり。予備知識ほぼなしで借りたので、思ってた感じとは違っていたけれどこれはこれですごく面白い。西洋東洋問わず、中世に実在した職業をRPGの攻略本風にまとめてあって読みごたえたっぷり。下手したらずっと読んじゃうよこれはー。イラストもすごくかわいいし服装(もちろん想像上だけど)が奇抜でおしゃれ!鉱山奴隷がお気に入りだけど、自分では絶対なりたくないなー。泣き女ならすぐなれる自信あり!2019/08/02
syaori
48
世界史上の職業をゲーム風に紹介した本。「十三世紀の」と謳っていますが、古代ローマの剣闘士から江戸の火消しまでと幅広い時代を取り扱っています。中世欧州の職業を見ていくことで当時の生活が垣間見られるみたいなものを想像していたのですが、時代と地理的範囲が広いのと、世界各地に見られる職業などはどの時代のどの国に関する記述なのか分かりにくかったりするのとで期待とは少し違っていました。ただ、文章も軽妙で読んでいて楽しいですし、各職業の使用道具や劇場の様子などがイラストで説明してあるので理解しやすく、助かりました。2017/08/07
いちろく
39
帯キッカケ。松野泰己の名に惹かれる世代です。中世に実在した職をSRPGのステータス画面や攻略本のクラス紹介風に記載して紹介している内容。コミカルで親しみ易い絵にシッカリとした説明文、何より著者の考えも織り交ぜているので読み応えあり。参考文献の量も凄まじく、単なるネタ本ではなく資料本。2019/08/15
ぽんすけ
38
ずっと読みたかった本。大満足の一冊。ファンタジー小説やゲーム好きな人はもちろん、そうでない人もしっかり楽しめる作り。大きさはA4サイズなんだけど中身は絵も多くて、本当に中世のヨーロッパを中心にした様々な職業のことが書かれていて引き込まれる。ルイーダの酒場はここですか?という感じで多彩すぎるジョブがこれでもかと列記されていて飽きない。きちんと職業の歴史的背景や実態なんかも解説されていて、作者はこれを一冊の本にするためにどれだけの資料と格闘したんだろうと思っていたら最終頁にとんでもない引用資料が。感服です。2025/02/10