内容説明
乙女ゲーム『Revolution』の世界に、ヒロインのレイ=テイラーとして転生した社畜OL・大橋零。そんな彼女の推しは攻略対象の王子たち…ではなく、悪役令嬢・クレア=フランソワだった!平民運動への関与からレーネが追放されたことでふさぎ込みがちなクレアと、どうにか元気づけたいレイ。そんなある日、クレアが「お姉様」と呼び慕う隣国の王女・マナリア=スースが王立学院に転校してくるという。最大のライバル出現に、レイがとった行動とは―。激動のラブコメ・ファンタジー、波乱と絆の第2巻!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
わたー
20
★★★★★マナリア回を読んで、1巻で抱いていた印象がガラッと変わって、一気に作品世界に引き込まれた。1巻ではあくまで道化に徹して一歩引いた立場でいたレイだったが、マナリア様の挑発にブチ切れて、クレアに対する巨大感情を剝き出しにするところとか、彼女への愛おしさが溢れてヤバい。得体の知れなかった彼女が、ただの不器用な恋する乙女だったなんて、ギャップが私を殺しに来ている。また、性的なマイノリティの話にガッツリ切り込んでいくのも、見識が広がって興味深い。2023/01/05
半熟タマゴ
11
先の展開が気になって紙書籍版出る前に電子書籍で読了済み。てっきり一部完結のところまで収録されると思ったのですがページの都合上で2冊に分けてる模様。1巻よりも確実に心を開いているクレアが、レイに想いを寄せるキャラの登場で不機嫌になっているのがたまらない。巻末に書き下ろし2編とおまけマンガも収録されていて充実してました。内容は知っているけれど、3巻も楽しみにしてます。2022/07/17
おこげ
10
シリアスに進む中でレイとクレアのやり取りは緩衝材か。クレアへの煮えきらない態度をレイにはっきりさせたマナリア、その真意はいずれ解るが良いアシストだ😌クセのあるリリィの登場や恋のライバルが順調に増えるクレア様どんどんレイにジェラって❣️痴話ゲンカに両親への恋人紹介も済ませる帰省は同衾グッド💓レーネに抱き続けるクレアの優しさや前世の苦い経験で培ったレイの打たれ強さも然り…同性愛者含めマイノリティの幸せになれる"革命"を切に願いたい!今回はコミック版からのクレア攻めが😃思わぬ形で急展開を迎える次巻も期待。2022/06/22
いりあ
4
いのり。による「私の推しは悪役令嬢。」の第2巻。2023年にTVアニメが放送されました。大橋零は大好きな乙女ゲーム「Revolution」に主人公レイとして転生、推しキャラだった悪役令嬢クレアを愛し守り抜くため奮闘する。クレアの憧れのお姉さまマナリアが登場し、クレアを挑発。クレアに対して1歩引いた場所から見守っていたレイの感情が爆発。レイの前世でも経験も描かれます。前巻よりもより深くマイノリティの立場を描いています。格差にも焦点が当てられており、けっこう重めなテーマを内包したままストーリーが展開します。2025/05/31
新芽夏夜
2
ちょうどコミック版の連載では第4章「恋の天秤」が佳境ですが、その中でマナリアの行動の意図がよく理解できなかったのだけれど、今巻の書き下ろしでやっと得心がいった。いつかは彼女自身も救われてほしい。 レイとクレアの仲が進展していく一方で新キャラだけでなく初期からのキャラもどんどんメイン舞台から退場していって、この先ますますの波乱の展開と避けようのない悲劇が予感される。 本文では描写が少ないけれど、挿絵やコミック版では脇でコミカルに癒やしを添えてくれるレレアが良い味を出していて良いですよね。2022/09/19