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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とーちゃん
30
「彼女らの夢逃避行」変わった形で愛を確かめ合っていた女子高生2人、歪だが安寧だった時間はそう続くことはなく…。序盤は嘔吐や失禁といった特殊性癖が出てくるため読む人を選びやすい作品。しかし徐々に、2人を中心とした様々な心理が現れてきて面白い。特に3巻から5巻にかけての展開が自分好みだった。周りのキャラが舞台装置と化したり、突飛な展開が目立つ場面もあったが2人の夢物語と捉えたらこれはこれでいいのかもしれない。5巻完結と短い作品なので、彼女らの共依存ともいうべき関係が果たしてどこに行き着くのかをぜひ見てほしい。2022/04/21
あれん
7
美しいというかなんというか、、、最もふさわしいラストだと思いました。色々気に入らないとこもあったしもう読みたくないなあって思うことも多々ありましたが!友人ちゃん、それも多数からのおすすめに押されて押されてなんとか読了。けど読んでよかったなって思うし百合漫画の中のイチオシですね笑おすすめです!!最初きついけど最後までどうか読んでください!!2023/02/02
もるーのれ
5
共依存の物語もこれで完結。愛吏ちゃんとひなちゃんにとっては幸せな結末なのかもしれないけど、こんな形で終わってしまうのは衝撃的。表紙がとても幸せそうなだけに落差が大きい。駆け落ちという手段に出たのも驚きだけど、何より最後に愛吏ちゃんがひなちゃんの手で弱っていくのは正直直視できなかった。ひなちゃんの心情の吐露も本当に心に刺さる。何処でボタンを掛け違えてしまったのか。あと、一叶ちゃんをはじめ、周りの子達も結構歪んでる。彼女達が消化不良で終わってしまった感が否めないのが残念。2022/05/08
まよ
4
わたしは冬が好き、氷の世界は寒くて人が少ないから一番暖かいのが人の感情だ。5巻の雪の中、ひなの独占欲と保護欲がむやみに拡大して強く歪んだ愛の形になった。あいちゃんの恐怖心によってひたすらひなに頼りにつづ深くひなの心を傷ついた。破裂しそうな共依存の関係の先にーー彼女たちが永遠を選んだ。わたしは彼女たちの最後を見守りたい。どんな形でも。 まにお先生の同人誌「そういえばそんなこと」に載った別視点のふたり、うちの可愛いひなを自慢しようとするあいちゃん、これが愛情表現に間違いないだろうな。皆も読んでね!2023/08/16
巴花
4
見届けた。見届けてしまった。目頭が熱くなって、文字を打つ指先が震えている。哀しいとか切ないとか、そういう月並みな言葉で今の気持ちを表したくない。……愛吏とひなこが希い、導き出した答えを、私は受け入れようと思った。でも、どうしてこんなに胸がしめつけられるんだろう。永遠を求めるには、この世界はあまりにも冷たすぎる。たとえどういう形であっても、愛を凍えさせるのは、しんどい、しんどいよ……。私は、優しい悲劇を演じきった愛吏とひなこのために泣いてあげることしかできない……。二人へのせめてもの慰めに……。2022/08/14