ＩＤコミックス 百合姫コミックス 今日はまだフツーになれない

Ｕ－ｔｅｍｏ

一迅社（2021/06発売）

• サイズ コミック判／高さ 21cm
• 商品コード 9784758022651
• NDC分類 726.1
• Cコード C9979

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[有理数]

素晴らしい作品。「フツー」とは何なのか、という命題に戸惑いながら立ち止まりながら、自分の「居心地のいい場所」を求めていく女の子たちの作品。百合姫コミックスなので当然女の子同士の関係が描かれるが、描かれるのは恋愛ではなく、個人個人の夢や生き方、挫折と安心。そして「人間は一人では生きてゆけない」という忽然とした事実である。その中で彼女たちは「だとしたら近くにあなたがいた方が居心地がいい」を選び取れる。あらゆるモノローグにハッとさせられながら、ゆるく寄り添い合う生活描写が心に染み渡る傑作。全一巻なのが寂しい。

2021/07/22

[pochi]

何をもって「フツー」というのかな。フツーであることに縛られている身としては羨ましくもありますし、一方で経済的な安定とかは心配しちゃうのもありまして。二人ともその同性愛的なことには気が付いていないのか、それともそれこそがフツーなのか。

2024/03/05

[半熟タマゴ＠コミック]

可愛いものが大好きな高橋とマイペースな漫画家の山下のゆるっとした日常。近すぎず遠すぎない二人の絶妙な距離感が良かったですね。

2023/01/03

[クロユリ]

かわいいもの好きのフリーター高橋と駆け出しの漫画家山下が意識的にあるいは無意識に支えあいながらそれぞれの生き方、悩みと向き合い、前に進んでいく社会人百合漫画。フツーとは何か、それぞれが持つフツーを自分は大切にできているかを考えさせられる同じ作者さんの百合オタに～とは正反対とも言えるテイストの作品ですが考えさせられることが多く私は読んで後悔のない作品でした。作品を通して百合度が低めなのと鬱々とした場面が多いのは読む人を選ぶかもしれません。

2021/07/02

[無題]

多数決の話と最終話の山下のことばが凄く良かった。

2024/12/21