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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
泰然
14
心が自分であるなら、どうして見えもしない心が自分を苦しめるのか?本作で宇野ひな子は次第に佐野あさひに惹かれていくなかで、自分のことを理解してほしいという気持ち(承認欲求)が暴力的で、これが自分の中にもあることに気付くことを描いているのがグッド。社会・性的・恋愛承認は何より強力な承認で「ふつう」のことのはずなのに、戸惑う心理描写を入れることで、ふたりの距離感を絶妙にしている。すばるが、ひな子が姉のあさひを自分から解放してくれるかもと期待するエピソードは「人間のしがらみ」の比喩と関係の多義性で巧いなぁと思う。2020/11/28
幸音
6
2巻が出たのになかなか見つからなくて、発売よりかなり遅れて通販。あさひが妹すばるのことを背負い込みすぎて、肝心の妹は自分から姉が解放されてほしくて、その役割をひな子に期待。期待を寄せられるひな子は一方で、あさひへ抱く気持ちが今まで自分の理解ができなかった恋という感情だったらいいのにと思いながら、自分のことを理解してほしい気持ちが暴力的であることに気づくシーンが印象的。そうか、この他者へ求める気持ちって暴力的とまで言えてしまうくらいのものなのか。2021/01/20
4
3
人と接する際、その距離が近いほど自分が傷付いたり、相手を傷つけたりしてしまうことは避けられないけど、接する相手を選ぶことはできるから好きな相手にとにかくぶつかっていくしかない。この考えは、老若男女、どんな関係に対しても当てはまる考えだと思う。人によっては当たり前かも知れませんが、傷ついたり傷つけたりするのが嫌で少し人間関係を避けていた自分には響くものでした。2021/09/19
Decoy
2
ドラマティックな展開はなく、まだ兆しだけ。でも、引き続き良い雰囲気。2023/01/26
よむよ
2
人を好きになるってことは加虐的な行為なんだなあ。怖いなあ。2022/05/07