感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えすてい
7
キャラデザ担当は、キラキラしたカラービジュアルを魅せるよりも、自分の腕試しとして絶対の自信を持つ鉛筆書きのラフスケッチで真っ向勝負しなければならない。特にプリキュアはコンペ方式をとっているので、なおさら自分の腕が企画側に、実力・熱意がきちんと受け止められるかがすべて。そこからカラービジュアル化の作業が始まる。そういう意味で、ファンも鉛筆書きの原画に触れられるのはいい機会の本である。2018/09/05
えすてい
6
ゴプリは少女漫画趣味のある目の肥えた大友にはウケた作品だ。仕上げられた絵を見ると、大友目線では中谷独特の丸っこさの中に「女の子」としてのあどけない色っぽさも感じられてくる。ところで、映画プリキュアドリームスターズではこの「色っぽさ」が制作サイドで違和感となり、そこを作画監督を務めた中谷がやんわりと修正したそうだ。メインターゲットである女児に対しては、余計な「色っぽさ」はNGなんだろうね。この本は大友向けである。そして、プリキュアはいつも大友用薄い本の題材にされる現実がある。実は私も持ってたり?2018/09/05
えすてい
5
中谷本人のインタビューにもあるけど、イラストとアニメの原画は違うものだ。カラービジュアルと設定画・原画・動画は全くの別物。カラービジュアルは静止している状態だが、アニメは立体が動いてなければならない。立体が動く絵はカラービジュアルの絵ではない。別物であるということを読者である私も感じ取ることができた。アニメーターは、立体が動く絵を常日頃から何十枚も何百枚も描いてナンボなのだ。2018/09/04
えすてい
5
今まで刊行されてきた歴代プリキュアワークスと比べると、やっぱり「少ない」ボリュームなのは否めない。歴代で最も少ないページ数かな。歴代ワークスには必ずあったカレンダーの絵も収載なしだね。カレンダーって中谷が描かなかったのかな?それとも、中谷が描いたけどこのワークスでは収載を見送ったとか?カラーイラストが非常に少なく、鉛筆書きの設定画やラフスケッチ・(総)作画監督としての原画や動画が圧倒的に多い。ゴプリはライトな視聴者には敷居が高いと敬遠されてたきらいがあったけど、このワークスも手に取るのはそんな感じがする。2018/09/04
えすてい
4
ゴプリは、当時も今もいろいろと複雑な感情もあったが、市内のゲーマーズでキュアマーメイドの特典付きが入手できるというので、後悔しないためにも購入。この本はあくまでTV本編の設定やビジュアルに限定。中谷は映画には直接は関わっていないからだ。映画のゴプリは映画の作画監督・キャラデザを担当した香川久ワークスを参照するべし。2018/09/03