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内容説明
「勝ちたい。勝たねばならない」刈谷との階段レースに敗れるも、再戦を渇望する幸宏。来るべきそれを確信しつつ、すべての始まりである「あの日」に想いを馳せる刈谷。勝負にこだわるあまり周囲から孤立していく幸宏を気にかける階段部の面々―。しかし、彼等は知らなかった。二人の決戦に呼応するかのごとく創設以来最大の危機が階段部に迫っていることを…!ビバ青春の無駄足!すべての『疾走る者たち』に贈る学園グラフィティ、堂々完結。
著者等紹介
櫂末高彰[カイマタカアキ]
1977年生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
星野流人
22
おもしろかった! 最終巻にふさわしく、オールスター勢揃いでお送りする、最高のエピソードだった! 焦りから思考の坩堝にハマっていた幸宏を救い出したのは、彼が1年間天栗浜高校を駆け抜けた中で得ていた、最高の仲間たちだった。 階段部包囲網と戦うなかで、各所で熱い戦いが繰り広げられ、一気に読んでしまった。井筒の疾走や泉のテニス対決は言うに及ばず、まさかの筋肉同好会との対決にも楽しませてもらった。ううん、階段部、そして幸宏は愛されているなあ。あ、ナチュラルにくさい台詞を言い放った三枝は、もうもげたらいいと思います。2013/03/19
姫川 涼@パセリの子
8
つまるところ、私たちは生まれたときから、缶バッチや刈谷先輩と同じように、誰もがみんな、滑車の中のハムスターなのかもしれない。ライトノベルで泣いたのは、初めてだったように思う。自分を忘れそうになったとき、わたしはきっと何度となく天栗浜高校の階段を全速力でかけ上がって、屋上にいるあの6人に会いに行くのだろう。はた迷惑で賑やかで幸せな一年間を、ありがとうございました。2013/03/04
本気・・・
6
本編は完結。青春というジャンルとしてとても面白い作品だった。番外編も読もうと思います。 主人公の衝動の答えは明確にはされなかったけれど、成長した主人公が言っていた通り、言わなくてもいいものだと思った。2014/01/03
山田
6
再読。本編完結です。刈谷先輩に勝とうとしてドンドン余裕がなくなっていく神庭のために多くの生徒が関わってきます。まさにオールスターですね。もともとは疎まれる存在だったのに最終的には皆が階段部と遊びたいと思うくらい愛されるようになる、というのは感動しました。「先」というのは最後まで抽象的でよくわからなかったけど、それで良かったのだと思います。80点2013/12/12
ななみん
6
みんなで本気の悪ふざけ。最高のシチュエーションですね~。 最後にふさわしい騒がしさとオールスターキャストによる饗宴は手に汗握りつつ楽しめました。 あの戦いを細々書いてたら上下巻になってたも? で、神庭くんは最後まではっきりさせないまま完結したのか?? 美冬がツンなキャラのままで終わった事は素晴らしい!! エピローグも説明不足だろ~~って余韻をのこしまくってそれはそれでいい終わり方。 できれば外伝とかで消化不良感を解消してもらいたい気持ちもありつつ。 全編通してたのしめました。 ちょっとどろどろしてたけど2010/08/07