内容説明
普段は耳慣れないクラシック音楽も、裏を返して覗いてみればさまざまな世界が見えてくる。クラシック音楽興業界を裏で取り仕切り、一流指揮者の多くを手中に収め意のままに動かす陰の存在。演奏会にかかる高いチケット代、それに伴う演奏家の“金額”とは果たして…?音楽評論家として、さまざまな角度からクラシック音楽を論じてきた著者が迫る、クラシック音楽界に見る摩訶不思議。
目次
音楽マフィアが操るクラシック
カラヤンはこうして堕落した
音楽家の「値段」
バーンスタインにおける人間性
モーツァルト、その知られざる遺言
百歳のピアニスト
CDは腐る
カラオケ第九交響樂
死後二百年モーツァルト大安売り
日本のオペラ・シンドローム
ワグナーの「指環」と日本人