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内容説明
平穏が戻り、いつものように農芸隊の活動に勤しむレイチとネルリ(+ワン)。そんなある日、どこからか聴こえてきた楽器の音に誘われて、彼らは舞姫チェリの華麗な踊りを目の当たりにする。彼女に感心しきりのネルリだったが、なりゆきでチェリと演劇大祭の舞台で勝負すると宣言!しかも今回は文化英雄コーチキンが審査員としてやってくるため注目度アップ!問題児たちの舞台は八高に何をもたらすのか!?大爆笑のネルリアリズムが襲いかかる第2弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まりも
34
いつものように学園生活を過ごしていたレイチたちが、その場の勢いで演劇大祭で舞姫チェリーとの演劇勝負をする事になる話。いやはや、今回もすごかった。真面目に演劇について描写し、その裏で進んでいく陰謀劇と上手く絡めていきラストの大団円へと繋げていく手際の良さは感服モノです。レイチの心情描写をぶち込むタイミングの巧さと言い、やっぱりこの作者は只者じゃありませんわ。レイチというキャラクターの魅力を余すことなく出し切った見事な1冊だったと思います。次巻も楽しみ。2015/08/16
ナカショー
12
学園生活を満喫していたレイチたちがか成り行きとその場の勢いで先輩と演劇対決することになる第2巻。真面目に演劇しつつ背後で蠢く陰謀をアドリブでなんとかする展開がたまらなく爽快だった。やっぱりレイチの独白は個人的にツボ。2016/09/05
訃報
12
レイチの守りたい日常って何?ラブアンドピースだよ!祭=政=非日常なんかに負けてたまるか!でもそれって青春じゃん?演技が気持ちを育み、本物の恋になる(演技ができなくなる)。彼が積み上げてきたウソの砦が結末では、少なくとも語りの中で完全に剥がれ落ちている。それは感動的な瞬間ではあるのだけど、「僕とネルリ以外の全てを焼き尽くさんとする世界最終戦争が世界一小さい規模で始まっていたのだ」との記述が怖い。本音を出す、本気になるということには、争いの予感が含まれている。大好きなあの子を守るため、独り占めするために戦う2014/02/18
METHIE
11
ネルリ達が彼女の先祖である耳刈ネルリの演劇をするはめになった。 電子書籍で読了、意外と読みやすくすんなりイケルと思った確かにかさばる本よりもこちらのほうがいいという人もいるだろう。 これを読んだ後第一巻を読んだら印象が変わるだろうなぁと思った。 架空の社会主義国を舞台にしたシリーズ第二作、原作者コーチキンが書いた話は体制側の視点で検閲されたものなので恋人が離れ離れにオチなんだけど(この作者の話は結ばれない恋や悲恋、別れが多い) 2014/09/24
ほたる
9
文化祭の演劇といえば定番だが世界観がこの定番さを包み隠す。ネルリの解釈からこの演劇のオチ部分への持って行き方が見事だった。散々好き勝手やってきて最後にはきっちり締めるのが良い。ネルリのヒロイン性がしっかりと描かれ、ボーイミーツガールとしても秀逸だった。平凡展開を奇想と混ぜ合わせて描いているので楽しく読める。2023/05/01
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