わたしを殺して、そして傷口を舐めて。

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  • サイズ B6判/ページ数 478p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784757741591
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

出版社内容情報

“恐ろしいほど蠱惑的、スマート、刃のように熱い”ダガー賞候補クライム・サスペンス!

ピーター・スピーゲルマン[ピータースピーゲルマン]
著・文・その他

東本 貢司[ヒガシモト コウジ]
翻訳

内容説明

代々ヘッジファンド・ビジネスを経営する名家に生まれながら、私立探偵で生計をたてるはぐれ者、ジョン・マーチ。ある日、重役でもある兄デイヴィッドから依頼があった。彼は憑かれたように浮気を繰り返していたが、出会い系サイトで知り合った名前のない女から執拗にストーキングされ、血も凍る脅迫をうけていた。磁器の肌と太腿に赤い猫の刺青を持つ魔性の女。一族の恥辱は奇怪な殺人へと発展する…。2007年度ダガー賞候補作。本格クライムノベル。

著者等紹介

スピーゲルマン,ピーター[スピーゲルマン,ピーター][Spiegelman,Peter]
アメリカの金融業界、ならびにソフトウェア産業の世界的企業で二十年以上のキャリアを積みながら、ミステリを中心に執筆。哀傷の探偵“ジョン・マーチ”を生みだした処女作『Death’s Little Helpers』が評価され、マーチ一族を通してヘッジファンド・ビジネスの裏を描く『Black Map』(邦題『黒い地図』)がシェイマス賞最優秀新人賞を受賞、一躍、脚光を浴びる。冬の嵐に沈むニューヨークを舞台に描かれた『わたしを殺して、そして傷口を舐めて。』は、著者のイメージを一新したもので、キャラクターを掘り下げ、実験的ともいえる文体で紡がれた物語は「ダークで、研ぎ澄まされ、刃のように熱い」「著者の新境地」と讃評されて、2007年度ダガー賞最終候補作ともなった。コネティカット州在住

東本貢司[ヒガシモトコウジ]
大阪府出身。英国パブリックスクールを経て国際基督教大学卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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co_taro

3
NY金融シーンの名門マーチ家のアルビノ、一族のはぐれ者ジョン・マーチ、浮き草稼業の私立探偵が好まざるとも巻き込まれていく業界の闇。アート、ファッション、常に注目を浴びるブロードウェイ、そんな世界とあえて距離を置いていたジョンに舞い込む身内からの依頼は、思わぬ展開で一族を巻き込むスキャンダルに進展してゆく。ねじれたビジネスモデルの裏側すべてを暴くことが、解決とはならない困難、明らかにするほど悩み、追い込まれ、傷つく主人公。名声とは、夢とは、愛とは、家族とは?矢継ぎ早に問いかけてくる物語の後味は苦く哀しい 2008/05/25

スパゲッティおばけ

1
tattoo画像を探していたら「内股 赤い猫のtatoo」というフレーズにひっかかり出会った本。表紙が可愛いけどタイトルは物騒なのでブックカバーしてました。内容は意外と官能的に表現されておらず、具体的で冷淡。しかし、訳が曲のあるというか若いというか、あまりはやく読めなかった。汚い言葉が多いだけに。誤植もちょっと気になりましたが無事読了。ニューヨークの寒さや建物の内装の描写が好きでした。一気に読まなかったせいか、事実関係の記憶が曖昧だったのでもう一回丁寧に読んでみよう。2012/04/14

snow'ncream

0
クリストファー・ライクが絶賛していたので、読んでみた。うーん。この内容に、この題名はそぐわない気がする。主人公の探偵の人となりが伝わってこない。雪降るNYは印象的。2014/07/07

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